プリシュティナオフィスでミーティング。ローカルスタッフで法律専門のラジムが都市計画関連法に関する解説を行う。
コソボ議会でおおむねの情報を得ることができるので理解しているが、その他通達的なドキュメントは入手が難しい。不明なことは彼に聞くとどうやらわかるらしい。英語があまり話せないのが難点ではあるが。
今週はエリザベット、クリスティーナ、フランクの3名+ローカルスタッフがカナダのバンクーバーで開催されるUN-HABITAT World Urban ForumⅢに参加しているため、人数が少ない。逆にさまざまな議論をするには、10名程度のほうが良いと感じる。
聴きたいことがさまざまあるが、プレゼンは一般的な内容にとどまる。彼を捕まえてわからないことは確認することにする。
気になっていたExpropriate law(収用法;公共団体が公共目的で土地を取得するための法律)の存在とどの程度利用されているかは確認できた。道路基盤が整備されないまま市街化が進み、主要道路ネットワークの整備が難しい部分で、建物の除却、立ち退きを行うことができるか?
自治体で強制収用の可能性を尋ねるといつも、予算上難しいと答える。しかし数件立ち退きである程度道路整備ができる部分もある。
地方道路整備の予算は自治体が用意することになっている。国からの助成金はないのか?とラジムに聴くと、自治体の議会が承認して国に要請すれば予算が確保できるらしい。
国際スタッフの仲間に確認すると、土地の収用は現在のヨーロッパでも一般的に行われているようである。
国際スタッフのシャムスが明日もプリシュティナでミーティングなので我が家に泊まる。夜はUNMIKのイタリア人の友達から連絡がある。フットボールみない?イタリア戦応援しようとのお誘いである。しかしイタリア戦約束の時間には終わってるよ?というと、じゃその後の試合見ない?
日本対ブラジル戦なんですが。結果が、想像できる。
イタリア人、バングラディッシュ人、アルバニア人、日本人で観戦。前半の玉田の世界水準のゴールに感激、前半ぎりぎりで追いつかれ、後半は立て続けに失点。尾を踏まれたライオンのごとくブラジルが本気で襲い掛かる。負けたものの、力を出し切った良い試合でした。次につながる試合内容ですね。
6/23 NGOと話し合い
11時頃から市の予算説明。市民が意見を述べることができる機会であるが、あまり人が集まっていなかったのでCEOがその場で月曜日に延期することを伝える。 その場に傍聴に訪れていたNGO「Initiative for Progress」、前回の市民活動団体ミーティングに参加していたの若者達である。
メールで事務所訪問することをお願いしてあったので、午後時間があるか確認する。OKとのこと、事務所ではなくて、近くのレストランでコーヒーを飲みながら議論をする。
活動はさまざま、環境教育から清掃、ホームページ作成、新たなプロジェクトの提案などなど。彼ら自身がまだ高校生ぐらいの学生である。アメリカのNGOから資金提供を受けているとのことである。
フェリザイで登録されているNGOが約30団体、実際に活動しているのが5-6団体ある。活動内容で分かれているのではなく、活動内容が重複することもある。NGO同士のネットワークもある程度構築されている。
今後の活動協力を得る。彼らも市中心部のみならず村落でのヒアリングに興味を持っている。
NGO「Initiative for Progress」 http://www.inpo-ks.org/
若者がこうした活動をしていることはとてもよいことだと思う。しかし、学校の授業の時間ではないかと不意に思い、アイダに尋ねると、「今は教師がストライキを起こしていて、3週間ほど授業がない。」
教育は社会の根底にある最も重要なものである。十分な教育を受けられない社会に明るい未来があるとは思えない。教師の都合で3週間も生徒が授業を受けられないということは、あってはならない事態だと思う。
将来が誰のためにあるのか、それがわからない教師は、教師をする資格がないのではないだろうか。

Mitrovica Meetingの写真をもらった。