Saturday, June 24, 2006

Abstract-30; Education

 6/22  スタッフミーティング(コソボ法制度)
 プリシュティナオフィスでミーティング。ローカルスタッフで法律専門のラジムが都市計画関連法に関する解説を行う。
 コソボ議会でおおむねの情報を得ることができるので理解しているが、その他通達的なドキュメントは入手が難しい。不明なことは彼に聞くとどうやらわかるらしい。英語があまり話せないのが難点ではあるが。
 今週はエリザベット、クリスティーナ、フランクの3名+ローカルスタッフがカナダのバンクーバーで開催されるUN-HABITAT World Urban ForumⅢに参加しているため、人数が少ない。逆にさまざまな議論をするには、10名程度のほうが良いと感じる。
 聴きたいことがさまざまあるが、プレゼンは一般的な内容にとどまる。彼を捕まえてわからないことは確認することにする。
 気になっていたExpropriate law(収用法;公共団体が公共目的で土地を取得するための法律)の存在とどの程度利用されているかは確認できた。道路基盤が整備されないまま市街化が進み、主要道路ネットワークの整備が難しい部分で、建物の除却、立ち退きを行うことができるか?
 自治体で強制収用の可能性を尋ねるといつも、予算上難しいと答える。しかし数件立ち退きである程度道路整備ができる部分もある。
 地方道路整備の予算は自治体が用意することになっている。国からの助成金はないのか?とラジムに聴くと、自治体の議会が承認して国に要請すれば予算が確保できるらしい。
 国際スタッフの仲間に確認すると、土地の収用は現在のヨーロッパでも一般的に行われているようである。
 
 国際スタッフのシャムスが明日もプリシュティナでミーティングなので我が家に泊まる。夜はUNMIKのイタリア人の友達から連絡がある。フットボールみない?イタリア戦応援しようとのお誘いである。しかしイタリア戦約束の時間には終わってるよ?というと、じゃその後の試合見ない?
 日本対ブラジル戦なんですが。結果が、想像できる。
 イタリア人、バングラディッシュ人、アルバニア人、日本人で観戦。前半の玉田の世界水準のゴールに感激、前半ぎりぎりで追いつかれ、後半は立て続けに失点。尾を踏まれたライオンのごとくブラジルが本気で襲い掛かる。負けたものの、力を出し切った良い試合でした。次につながる試合内容ですね。

 6/23 NGOと話し合い
11時頃から市の予算説明。市民が意見を述べることができる機会であるが、あまり人が集まっていなかったのでCEOがその場で月曜日に延期することを伝える。  その場に傍聴に訪れていたNGO「Initiative for Progress」、前回の市民活動団体ミーティングに参加していたの若者達である。
 メールで事務所訪問することをお願いしてあったので、午後時間があるか確認する。OKとのこと、事務所ではなくて、近くのレストランでコーヒーを飲みながら議論をする。  
 活動はさまざま、環境教育から清掃、ホームページ作成、新たなプロジェクトの提案などなど。彼ら自身がまだ高校生ぐらいの学生である。アメリカのNGOから資金提供を受けているとのことである。  
 フェリザイで登録されているNGOが約30団体、実際に活動しているのが5-6団体ある。活動内容で分かれているのではなく、活動内容が重複することもある。NGO同士のネットワークもある程度構築されている。  

 今後の活動協力を得る。彼らも市中心部のみならず村落でのヒアリングに興味を持っている。  
 NGO「Initiative for Progress」 http://www.inpo-ks.org/  

 若者がこうした活動をしていることはとてもよいことだと思う。しかし、学校の授業の時間ではないかと不意に思い、アイダに尋ねると、「今は教師がストライキを起こしていて、3週間ほど授業がない。」
 教育は社会の根底にある最も重要なものである。十分な教育を受けられない社会に明るい未来があるとは思えない。教師の都合で3週間も生徒が授業を受けられないということは、あってはならない事態だと思う。  
 将来が誰のためにあるのか、それがわからない教師は、教師をする資格がないのではないだろうか。


Mitrovica Meetingの写真をもらった。

Abstract-29; SWOT analysis

6/20 テーマ別検討会 全体会議
 職場復帰。
 4つの部会に分かれているテーマ別検討会のメンバーを招集し、テーマ別のSWOT分析(Strengths/Weakness/Opportunities/Threats)について説明する。前回に比べて参加者の人数が格段に増えたのは、CEOからの圧力が功を奏しているのだろうか。いずれにせよよい兆候である。
 一通りの説明の後、分析方法などに対する前向きな質問もあがる。しかし一方で、「民間の都市計画コンサルタントと契約してデータ提供しているのに、何故われわれが分析しなければならないのかわからない、何故、彼らが大体この場にいないのか」という意見もあがる。
 
 仕方がないので説得する。こういう場面での国際スタッフの発言は効力があるように感じる。

 「コンサルスタッフはプランニングの専門家です。プランを描かせればもちろん一般的なプランを描くことができます。しかし、彼らは今回、ジラン、フェリザイ、ジャコバの3自治体と契約しておりフェリザイはその1つでしかありません。また彼らは常にフィールドにいるわけではないので日々変化する状況や事の詳細を知ることができません。フェリザイの状況、それぞれの分野においてもっとも状況を把握しているのはあなた方自治体の専門スタッフだと理解しています。
 コンサルはあくまでも技術支援であって、彼らのみでは現実に即した実効性のあるプランを策定することはできません。たとえば、前回のミーティングで4つのプランが提案されました。そのなかの1つ、彼らが推奨していたプランがここにあります。どう思いますか?これが最良のプランでしょうか?
 もしあなた方が分析を行わずにそのままであれば、これがフェリザイの将来のプランになります。
 それぞれの分野で実務をされている皆さんの課題、将来に向けてのメッセージ、ポリシーをコンサルが作るプランにインプットすることが必要です。コンサルタントにプランを作ってもらうのではなくて、彼らを積極的に活用することが重要です。」

 聴いて納得して首を縦に振る人、ちゃんとこちらの意見を聴いている人が大半で安心する。しかしまだ追加でさまざまな質問も出る。
 自治体スタッフがやる気になることを祈る。私がすべてプランや政策を提案しても仕方がないことなので。

6/21 農業・自然部局部長とのミーティング
 CEOよりも忙しいのか、農業・自然部局部長が1ヶ月かけてもつかまらない。今日やっと話す機会を得られた。イタリア政府からの支援への対応、アメリカのNGOからの農業用の牧畜牛の提供を受け、その受け入れセレモニーを村で行う等、確かに休日もなく急がしい様子ではある。
 
 農業セクションの大きな問題は、既存の法律が農業用土地利用を十分に制御していないことにある。特に幹線道路沿いは次々とロードサイドショップ開発が進められる。それも点在して開発が進められるので、幹線道路からの風景はあまり楽しめるものではない。
 日本でも起こることであるが、建物はなくとも産業廃棄物が山積する土地、資材置き場などの環境・景観を乱す土地利用もみられる。どのような対処策が考えられるか議論する。
 新たな農業土地利用法がコソボ議会に挙げられているが、まだ承認されていない。
 農業系ゾーニングは存在していないものの、旧法では6種類の土地利用分類が義務付けられているとのこと。これは、公図の敷地単位で判定しているものであり、地域としての農業土地利用の方向性を示していない。HABITAT法律専門スタッフであるラジムに確認すると、実際にはゾーニング を定めることができるがこれを行っている自治体はないとのこと。
 新法ではこの分類が8種類になるそうであるが、ゾーニングが行われるかは不明である。

 MDP/UDP策定に農業土地利用の現状を把握する必要がある。ミーティングの場でフェリザイ全域図を出して、「大体でよいから、農業土地利用の現状を丸をつけて分類してください」と頼む。わからないといわれるが、「大胆にグルッと丸をつけて、ここは農業、ここは樹林地、ここは牧畜と書いてくれればいい。あなた方がフェリザイで一番状況を把握しているはずだ」と押す。
 最終的に、手書きの農業土地利用図をどこからか持って来る。はじめからこれを出してくれればいいのだが。データをスキャンして図面作成する。

Inceptional meetingの写真をもらった。

Abstract-28; Japan VS Croatia


6/18 日本対クロアチア戦
 ケルンからフランクフルトの宿に移動してからニュンベルグにいくつもりでいたが、ちょうどドイツ鉄道のICEがニュンベルグ直通だったのでそのまま戦地に向かうことにする。
 移動時間3時間少々。ニュンベルグに到着したらまず荷物を預ける。ジャパンブルーのサポーターも多い。横国大研究室OBにもらった日本代表ユニフォームに着替える。
 試合会場までは鉄道で10分程度。試合開始20分前ぐらいに到着。日本応援団真っ青な中に陣取る。ゴール裏、選手の練習風景、高原、中田、中村、川口…見慣れた選手達。気持ちを切り替えて良いプレイを期待する。
 試合は中盤での日本のパス回しがよい。動きも機敏でミスも少ない、ピンチもあるが見応えのある展開。中田のパスがいまいちつながらないのが気になる。
 どうしてもゴール前で切り込めない場面が多い。勝ってほしい。
 前半終わりに近い時点でDF中沢の安易なミスで相手のPKとなる。またか、の展開。ゴール裏から祈る。

 川口のファインセーブ、得点に値するプレイに日本応援団も沸き立つ。まだ、大丈夫。
 後半も攻められる場面が多い、逆に日本は決め手に欠く。
 結局0対0で引き分け、決勝リーグへの途は閉ざされたと考えるのが普通だろう。
 それでも、個人的には良い試合だった。緊張感もあった、オーストラリア戦に比べたら良い展開であった。
 
 ニュンベルグの町もおまつり騒ぎ。その後のブラジル対オーストラリア戦を観戦する人でにぎわっている。ニュンベルグソーセージの老舗に行きソーセージと骨付きポーク、ビール。食べ物がとにかくうまい。コンパクトで美しい街並みの中にアイスポットとなる大きな教会、広場。あまり知らなかったけれどとても魅力的な旧市街だと感じる。

 帰りのドイツ鉄道、大半が日本人。フランクフルトまで自分の席を探してさまよう人、通路に座り込む人。なんとか適当に座ってフランクフルトへ移動する。フランクフルト到着は23時過ぎ。

 6/19 帰途
 朝11時にフランクフルトを発つ。もう一人は13時と少し時間があるのでフランクフルト駅で解散する。フランクフルト市街散策してリンゴ酒を飲むと意気込んで出掛けていったものの、結局は開店時間が遅く諦めた模様。
 一足先にウイーンへ。その足でプリシュティナへ。
 夕方4時には自宅到着、ドイツも近い。

Abstract-27; Gelsenkirchen and Koln

6/16 アルゼンチン対セルビアモンテネグロ
 C組第2戦、決勝リーグへの途が見える試合。
 フランクフルトに宿泊、朝起きて電車の時間など考慮した結果、まずはケルンスタジアムに行って、チェコ対ガーナ戦のチケットを発行してもらうことにする。フランクフルトスタジアムでチケット発行してもらおうと考えていたものの、チケットセンターが開くのが11時、それまでに少しでも北に移動しておかないと15時からの試合に間に合わない。
 ドイツ鉄道ICEでケルンへ。
 ケルン駅、10年前に来て以来、駅に近づくにつれて見えるケルン大聖堂が懐かしい。
 意外とスタジアムへのアクセスが悪い。ドイツ鉄道にトラムを乗り継いでスタジアムへ。当日チケットがあれば追加で試合見ようかと思ったものの、ネット予約のみで当日券販売はしていない。
 チェコ対ガーナ戦のチケットを発行する。
 その足で急いでゲルセンキルヘンヘ。わかりやすいアルゼンチンファンのグループを見つける。「試合見に行くの?」とたずねれば「そうだよ」とのこと。「じゃ、ついていくよ」。
 ゲルセンキルヘンの駅からもトラム。車内は大量のアルゼンチンファンとセルビアモンテネグロファン。外を走るバスも車ももうお祭り騒ぎ。国旗が舞う。
 スタジアム外ではチケット求むの紙を持った人々。取材者。
 手荷物検査、チケットチェックをしてギリギリ試合に間に合う、すごい迫力。
 フットボールスタジアムの設計は非常に巧みで、かなり上からも選手がよく見える。
 リケルメ、クレスポも絶好調。途中からピッチに入ったメッシもうまいのなんの。

 この試合はいわゆるアルゼンチン祭り。セルビアモンテネグロには途中退場者もでて、結果は6対0でアルゼンチンの勝利。美しいゲームだったけれど、少しワンサイドだったことと、セルビアモンテネグロのゴールが見られなかったのが悔やまれる。
 双眼鏡で見ていたら隣のドイツ人が貸してくれって。みなアルゼンチンを応援。ウエーブの嵐。
 双眼鏡でマラドーナ見つけた。をー、いるいる。踊ってるよ。
 スタジアムであった日本人からボンにある日本チームキャンプ地情報を得る。
 試合終わってケルンに戻る。日本から急遽参加を決めたもう1名と合流、とにかく携帯がつながらないが、ケルン大聖堂前ということで見つけた。
 ケルンの町、夜10時ごろまで明るい。お祭り騒ぎの町を歩いて食べて宿に移動。

6/17 チェコ対ガーナ戦
 午前中隣町のボンに出かける。旧西ドイツの首都でベートーベンの出生地。
 日本チームキャンプ地へいく。今日はもうニュンベルグに移動したのだろう、静かなスタジアム。
ボンを散策して昼食、ボンの地ビールを飲んでケルンに戻る。
 チェコ対ガーナ、カテゴリー1でとても見やすい席、真っ赤なチェコの応援団、地鳴りのする声援。
 試合展開はガーナ優勢、チェコのロシツキーの活躍を楽しみにするものの、不完全燃焼。スタジアムはウエーブの嵐、これがヨーロッパで行われるワールドカップか、とその迫力に驚く。
 最後まであきらめないチェコ応援団、ガーナ応援団の陽気な踊り。
 レベルの高い試合、見ていて一つ一つのプレイがとても面白い。
 結局2対0でガーナが勝利。

 夜はビールに牛のカツレツ。普段食べないほど食べている。食べ物がおいしい。

Abstract-26; Round table meeting

6/14 市民活動団体のための会議(Round table meeting)
 プリシュティナグランドホテルにて、会議室に四角に並べられた机、マイク、翻訳機。UN-HABITAT、ATRC(Advocacy Training and Resource Center)、コソボ中央政府による会議が開催された。
 題目は「計画決定プロセスにおける市民活動団体の参加の意義と重要性について」。
 環境都市計画大臣、HABITATのチーフ・エリザベットの挨拶により会議が始まる。過去に市民活動団体がこうした会議に呼ばれたことがないようで、それを喜ぶ声と、この会議自体がどういう意味を持っているのかが不明確であるという声も上がる。女性による活動団体は、いかに市民の声が届いていないかを説明する。また、数多くある市民活動団体に声が届いているのか、などその代表性についても議論となる。
 実際には市プランナーも参加すべきであるとのアイダの提案により、プロジェクトが進行している自治体に声をかける。フェリザイからはCEOとプランナー数名が参加。
 議論を始めることは大事であるが、この議論がどこへ行くのか、どうフォローアップされるのか大いに疑問が残る。フェリザイ市については状況把握を含めて、われわれが対応したほうがよさそうであると感じる。もちろんそうすれば、HABITAT担当者も楽だろう。実際は動き出すまで待っていられない、計画策定が進んでいるので、そこになんとか元気のよい活動団体を絡ませていくのは自治体にとってもプラスになるだろう。
 権利主張団体でないものであれば、であるが。

 今週、国際プランナーが現在のコソボHABITAT運営者の対応の悪さに対して改善要望を提出した。その内容について議論したいとのことで会議。
 やってくれ、というのではなく、ちゃんと仕切ってくれ。できるかできないか要望をひとつずつはっきりしてほしい。と伝える。
 要領を得ないこともたくさんあるが、頼んでも対応が期待できそうもない部分は適当なところで鞘に収めることにした。

 6/16 ドイツへ
 スタッフミーティングの日程がコロコロ変わる。今日夕方にはプリシュティナ空港に行かなければならないので、今回のミーティングはアイダに任せて、フェリザイ市オフィスで仕事をする。
 その後、空港にむかう。オーストリア空港のマイルを貯めてもらいチェックイン。
 プリシュティナ16:40発ーウイーン18:45着
 ウイーン19:45発ーフランクフルト21:20着
 2ヶ月ぶりに資本主義、経済活動の活発な都市に立つ、何もかもが輝いて見える。
 やはりミッションエリアにいるのだな、と痛感する。
 フランクフルトの街はすでにW杯ムード。到着は夜であるがまだ多少明るい。
 荷物をホテルに置いて、ご飯を食べに出る。ライン川沿いに歩く、河川沿いもとても美しく修景されており、公園として気持ちがよい。車椅子の2人が並んで散歩している姿は、この国が自由で住みやすい国であることを物語っているように見えた。
 ドイツ料理のお店を見つけて、おすすめを頼む。骨付き豚肉グリルがでてきた。しかしやわらかくておいしい。こういうのは得意ではないが思わずマスタードたくさんつけてほおばる。

 ビールがうまい、のなんの。

 広場に面するお店、今日のイングランドの勝利を称えてサポーターが大盛り上がり、向かいのパブでは机の上に乗ったサポーターの歌がこだましている。

 川に大きなオーロラビジョンがあり試合を放送している。この周りも大盛り上がり。
 スウェーデンjが勝利したとたん、また大歓声。
 
 ドイツ滞在は楽しめそうである。

Abstract-25; Japan in Blue

6/12 日本初戦
 今日は月曜日、現地時間15時から日本対オーストラリア。
 仕事は早々に切り上げて、試合観戦する。
 スポーツカフェにいるアルバニア人、隣に座った人が「日本人?」と聞く。もちろん!
 彼は日本対オーストラリア1対0でオーストラリアに賭けていた、駄目だよそりゃ、というと確かにと笑っていた。一緒に観戦、ビールなんて飲んでいられない、頑張れ日本!
 見慣れた選手達、世界の舞台。日本の代表として良いプレイを!

 しかし早々から動きが悪い、パスミスもトラップミスも多く、いままで見た試合のなかでもっとも悪い。しかもワールドカップの試合のなかでも最悪。セルビアモンテネグロより悪い。見ていて、思わずため息、日本のレベルはこんなに低かったかな?と。もう少し良かったと思うけどな。
 ラッキーなゴールで先制。高原のキーパーチャージだね本当は。

 その後も攻撃的なオーストラリアに防戦一方。先制しているのに勝っている気がしない。なんでもいいどんなかたちでもいい勝ちたい。 しかし勝てるチームの動きではなかった。後半に同点ゴールを許すとそのままたたみかけられて気づけば3対1。選手の気持ちも切れていた。

 最悪の試合にガックリ、体調不良だったこともあり頭痛がする。
 今日は夕方からアルバニア語のクラス、気合いでなんとか参加するも終わったらそのまま寝る。
 心底沈んだ。負けてもほめられる試合があるが、とうていそんな試合ではなかった。
 今日はチェコの試合イタリアの試合も見たかったけど憔悴してそんな気になれない。

 観戦するクロアチア戦、とにかく良いプレイが見たい。フットボールファンとしてそう思う。
 
 そして友人の一言「サムライブルーっていうか、日本中がブルーじゃない、。」
 シニカルなこと言うね、あなたは、。


 6/13 体調不良
 先週金曜日、突然の雨で体中塗れる。帰ってすぐシャワーあびるも、どうやら風邪引いたらしい。ここのところ風邪薬を飲んでいるが、ワールドカップ日本が惨敗したのをきっかけに体調不良が加速。
 仕事が終わってワールドカップもみないで寝る。

Abstract-24; Civil Society Meeting

6/8 シビルソサエティとのミーティング
 HABITATのガバナンスチーム(地域自治)がフェリザイでミーティングを設定。地域の市民活動組織への声かけを行い、プラン策定プロセスでどのように意見を述べていくのか、どのような課題があるのかを話し合うものになるはずである。
 しかし、担当の段取りが悪く、議事次第の名前が間違っていたり、突然当日にフェリザイの状況を説明してほしいと言い出す始末。アイダはこの担当の女性二人があまり働いていないと腹を立てているし、当日に説明しろといわれても無理にきまっていると拒絶。
 会議の時間も昼を挟んで設定されている、昼食を出すわけでもない。あまりに段取りが悪い。
 
 ミーティング自体は散々であったが参加者に若者のNGOがいた。街の清掃や環境教育、鉄道の南北を繋ぐアイデアを市に提案したりしているとのこと。
 連作先を確認してまた後日ゆっくり話すことにする。
 
 6/9 ワールドカップ開幕
 確か混乱を避けてだったかと思うが、オープニングセレモニーは行われずしめやかに始まる。それでも試合場に多くの歴史的なプレイヤーがあつまった。
 開幕戦は地元ドイツとコスタリカ。
 衛星放送でチャンネルを探すもみつからず。仕方がないから外にでて放送しているお店を探すことに。
 近所にスポーツカフェ発見。液晶の大きな画面で放送している。ビールを注文して地元の人と観戦。
 初戦、ドイツは危なげなく勝利。
 ワールドカップ試合観戦前に、試合を見るチームの仕上がり具合をチェックしないと。この週末はとにかくワールドカップ観戦になる。
 CNNでも試合結果を熱く説明している。
 しばらくは世界中ワールドカップに熱中するでしょう。どんなに貧しい国も、豊かな国もとにかく、国の威信をかけて戦う。毎回試合のレベルが上がっているように感じる。

 6/10 イングランド初戦
 今日は15時からイングランド対パラグアイ戦を見る。イングランドは久々にタレントが揃っており、優勝をねらう意気込み。しかし動きが悪い。なんとか勝ったものの不安が残る。ルーニーは足のケガもあり温存。後日談では、あまりの暑さに動きが悪かったとのこと。
 一日に3試合が行われる。さすがに2時間×3試合=6時間スポーツカフェにいるのも疲れる。
 今日は、スウェーデン対トリニダードトバコ戦は見ないで、実際に見に行くアルゼンチンの動きをチェックする。相手はコートジボワール。
 アルゼンチンはゆっくりと確実に相手を追い込んでいくスタイル。それに対してコートジボワールは選手の動きが早い、身体能力が高い!アルゼンチンが押されている。
 しかし、経験と組織力の差。チーターを土着民族が追い込んで仕留めるような試合運び。
 アルゼンチンは、強い。試合観戦が楽しみ。

 6/11 セルビア・モンテネグロ初戦
 日曜日、今日も3試合あるなかで、セルビアモンテネグロ対オランダをスポーツカフェで見る。
 オランダの組織だった軽快な動き、ロッベンの走り出しとプレイが光る。オランダも強い!
 それに対して、選手が交錯したり、荒いプレイの目立つセルビアモンテネグロ。最初で最後のワールドカップ、次回はセルビアとして出場するのか。とにかく最後の雄志をみておきたい。
 アルゼンチンとの試合、勝てなくとも、得点シーンを見たい。
 この試合得点できずにオランダに負ける。カフェで試合を見ているアルバニア人はオランダのゴールに狂喜乱舞。セルビアモンテネグロが負けることを喜んでいる。
 夜は自宅でアンゴラ対ポルトガル戦。ポルトガル頑張れ!

Abstract-23; Consultants from Germany

6/5 テーマ別検討グループ  
 フェリザイ市のディベロップメントプラン(Municipal Development Plan/Urban Development plan)策定にむけて、4つのテーマ検討グループ、議会のプランニングチーム、市プランニングチームが組織されているが、個別に活動が行われていない。
 HABITATがメンバー招集してミーティングを始めていかないとなにも始まらない。  今回はテーマ別検討グループを招集。人口・住宅・文化を扱う社会科学系グループ、自然環境グループ、経済・開発グループ、都市基盤グループの4グループを2回に分けて集めて、現在のフェリザイの状況に関するデータ分析を行うことを説明する。  

1グループ15名前後のスタッフが参加するはずが約半数。  

 趣旨を説明、すると「この作業は通常業務外になる。追加分の給与は支払われるべきだ」という議論になる。  
 実際に公務員の給与は非常に低い、しかしこれはコソボの状況のみならず、マケドニアでも同じ状況である。確かにどうやって暮らしていけるのかと考えるが、物価も安いし、自己建設で住宅を所有しているとすれば、衣食には足るかもしれない。もちろん気軽に外食できる水準の給与ではない。  だからといって、仕事の度に給与を増やしてもらうという発想は理解しがたい。残業という概念なのかもしれないが、普段の仕事をこなす量も少ないように感じる。給与への不満、仕事への熱意の少なさ、サービス水準の低下、と社会全体がマイナスのスパイラルに陥っている感がある。  アイダは食傷気味、頭にきてCEOに説明に行くことにする。  
 
 ムスタファとアイダはこうした人とは違った感性であることが、本当に救いである。  
 
 6/6 フェリザイにて
 特に大きな変化もなし。昨日の仕事の疲れを引きずりながらのんびりと仕事をこなす。

6/7 ドイツの都市計画コンサルタント
 自治体のテーマ別検討グループが提出した各データを用いてINTECHという都市計画コンサルタントが分析とモデルプランのプレゼンを行った。
 コンサルタントは数社のベンチャーとなっている。最近やっと構造を理解したが、INTECHというコンサルタントは実はコソボのコンサルタント会社である。
 社長はドイツでプランニングをしていた経験があり、数年前まで中央政府の住宅系の大臣をしていた人物。彼が起業して仕事を請け負い、ドイツのコンサルタント数社と契約してプロジェクトを進めている。この会社はフェリザイのみならず、ジラン、ジャコバのプラン策定のコンサルタントもしている。
 随分不透明な契約だと感じる。
 
 今回はドイツから2名のプランナーが参加、あとは社長とアルバニア人のスタッフ。前回のミーティングはミトロビッッアでのスタッフミーティングと重なり、アイダのみが参加。その席で散々彼女が文句を言って場が凍り付いてしまったと聞いている。彼女は今回はあまり話したくないとのこと。

 ドイツ人のコンサルタントが説明。現状、コソボ広域都市計画との連携、4タイプのモデル計画。

 一通り終わったところで、言うべきことをコメント。
 「4つのモデルプラン、推奨する1つのプランについて、個人的には色々な意見がある。ある部分では賛同できるし、またある部分では賛同しかねるものであるが、この場で個人的な意見を議論することは差し控えたいと思う。
 マスタープランを検討するうえで、説明して頂いたように非常に多岐にわたった分野をフォローしなければならない。しかし、一度にこれを進めるのは非常に困難なので、もっとも重要な議論になると思われる都市基盤(道路交通)と環境についてまず議論できないか。
 道路について言えば、たとえば、環状道路整備の提案をしてもらったが、これを行う場合に、土地の取得、住宅の除却、整備費などの財政投資とこれにより解消される問題についてわかりやすく数字を含めて説明できないか。また、道路基盤整備により与える交通・環境への影響評価も必要である。もちろんこれが難しいことは承知しているが、概要でもよいからなにか提供してもらえないと、市職員がこの計画の善し悪しについて判断できない。HABITATも連携して策定支援する。」

 するとボスが一生懸命影響や効果を「道路ができると混雑解消になる…」などといった一般的な回答を延々と続ける。

「一般的な内容ではなくて、納得いく根拠がほしい。というのも、実は市北側にバイパスをつくることをCEOが考えている。ご存じですか?これは私見なので聞き流して頂きたいが、それが最良のプランであるか疑問がある。
 こういうプランと比較して、今回の提案がどのようなメリットがあり、その経済効果、整備効果の特徴は何か。説明できないと、実際に動いているプロジェクトが計画と連動してこない。」

 ということを説明。ドイツのコンサルタントの人は理解してくれたようである。
 
 休憩時間、社長が僕のところへ来て「日本人なんですか!?、私は神戸大学にいたことがあるんです、」とにこやかに流ちょうな日本語で話しかけてくる。

 日本人とわかると物事がスムーズに展開することが多い。先人達が多くの支援をしてきたことが結実しているからだと感じる。
 フェリザイ駅前の大きな小学校も日本の支援で建設されている。
 先人達に恥じぬようにしないと、ここに日本人ありって感じで。

 午後はドイツのコンサルタントと一緒に現地見学する。

 

Tuesday, June 06, 2006

Abstract-22; Exhibition of Spatial planning of Kosovo

6/2 Kosovo Spatial Plan の縦覧最終日
 約1週間に渡りフェリザイで縦覧されたコソボ広域都市計画の最終日、公聴会が開催された。主催は中央政府直属のプランニング研究機関、HABITATと同じ建物にいるスタッフが解説する。
 市長の挨拶で公聴会が開催される。広域都市計画プラン、公聴会が行われるのは今回が初めてである。テレビでの公告も行っているが、市民の興味はまだ充分なものとは言い難い。
 当日もTV局が3局入る。
 プラン自体もまだ十分なものとは言い難く、実現可能性の低いハイウエイやエネルギーインフラなどが明示されている。全体方針的なものであるため、表現も抽象的なものも多い。
 市民による質問、やはり様々な意見が出てくる。多くは社会福祉系の不備を訴えるものが多い。ユーゴスラビア時代に払った税金に対して得られる年金の少なさ、高齢者が見捨てられている現状。
 街の樹木伐採を止めるよう訴えるもの、学校教育の不備等々。
 高校生ぐらいの若者も意見を述べる。道路の危険性や都市インフラの不備など、的確な指摘。
 若者が主体となったNGOがいくつか市内で活動しているようである。
 
 公聴会は時間が経てば経つほど参加者、特に市職員の落ち着きがなくなり出入りが激しくなる。最後には五月雨式に人が減っていく。
 都市計画法に基づく手続きであるが、今までにないプラン策定過程での市民参加、透明性の確保。充実・定着するには時間がかかりそうである。
 欧米諸国のように、プランが実生活に影響与えるものにならなければ(たとえば、土地利用規制の根拠になったり、インフラ整備の根拠になるなど)市民が真剣に参加するのは難しい。これは現在日本の都市計画マスタープランが抱えている問題と同じである。

 記録のためムスタファに公聴会の撮影の頼む。しかし慣れていないため、写真がいまいち。

 6/3 気分転換にスコピエへ
 JICAスコピエで活動している方々と連絡が取れる。買い物ついでにお茶をすることに。
 朝6:20分の電車に乗ってマケドニアのスコピエへ。周辺諸国旅行用のガイドブックと自転車乗っている時の埃除けのためのサングラスを探しに出掛ける。
 JICAで活動している方、日本から技術支援に来ているコンサルタントの方にあう。上下水インフラ整備などをされているようである。
 コソボでの支援もある?と聞いてみたが、まだその位置づけが曖昧なうちは日本政府の支援も入らないと思うとのこと。残念。
 また、スコピエのオペラで指揮をしている日本の方にも会う。
 マケドニア人の意欲が充分でないことを嘆く。社会主義がもたらした課題は、未だ強く残っているようである。それとも日本人がせっかちなのか。
 サングラスもお手頃のものを見つけ、スペインの旅行本を買う。あとはワールドカップ情報誌!これがなかなか面白い。海外からみた日本とFグループの評価、帰りの電車はこの雑誌を読みふける。

 6/4 日本対マルタ戦
 ワールドカップ最終調整戦。 案の定テレビ、どのチャンネルでやっているかわからない。調整だし日本戦だからやっていないのかもしれない。
 スカイプ(パソコンのTV電話)で日本と繋ぐ。川島家TVにむかってパソコンのカメラが向けられる。それをコソボのパソコンから見る。まるでパソコンがテレビを見ているように見えるだろう。
 川島母に爆笑される。しかも向こう側にこちらの状況が映るのも忘れて、ポテチをバリバリ食べながらビール飲んで観戦。ついでに大学後輩にもらった日本のユニフォームを着る。
 「ポテトチップスたべてるよー」と日本では動物園のアライグマでもみるかのような盛り上がりがあったようである。

 日本はといえば、しまりのない試合。不安を残したままワールドカップへ。

Abstract-21; HABITAT meeting in Ferizaj

 6/1 チームミーティング in フェリザイ
 月曜日に始まった市議会がまだ終わらず継続中。急遽CEOが参加できないという事態になりそうであったが、議会の時間を午後に変更してくれたようで、市長、CEOまで参加する大規模なミーティングとなった。主な部局の部長、都市部局のスタッフとHABITATスタッフが参加。午前中の会議では、市長が挨拶、CEOがコメント、用意したプレゼンテーションをムスタファが解説する。
 今回のプレゼンテーションを市長、CEOが見て、またその解説を市職員が行うことには大きな意味がある。今回のミーティングは市自らがこれからの政策を考える姿勢を示す重要な機会となった。
 ムスタファの解説も適切でわかりやすい。普段は全通訳がないものの、今日は通訳があるので彼の意見が良くわかった。
 後日談、市長もCEOも満足した、とのこと。

 午後は場所を移してHABITATスタッフ+ムスタファでミーティング。今後の進め方など。おすすめのお店でマスのグリルを食べる。普段は、昼食にピザにヨーグルト、アイダはスープをオフィスで食べる程度なので、非常に贅沢な昼食である。
 その後、現地案内。過去に教育部局部長に提案した、子供に将来のフェリザイについて絵を描いてもらうものが実現して展示されているのでこれを見学する。
 スーパーバイザーのフランクがプレゼンを気に入る。個人的には、内容よりも、自治体プランナーが自分の考えを表現したことが特に重要だと感じる。
 皆、満足とのことで、一安心。
 最後にCEOが考えているバイパス建設予定地へ、あまり良い計画だとは思えない。これを他のプラント比較して、財政面、環境面でのインパクトを説明する必要がありそうである。

Monday, June 05, 2006

Abstract-20; Hair cut in UNMIK

5/27 髪を切る
 さすがにそろそろ髪を切らないとうっとおしい。街中至る所に床屋があるのだけれど、やっぱり勇気がいる。外国で暮らして行くのを躊躇するのは医者、歯医者、床屋といったところだろうか。まだプリシュティナは英語が通じるかもしれないが、あまりあてにならない。アパートのすぐ前にも床屋があるが、いや、今回はUNMIKのなかのお店決める。
 UNMIKには様々な外国製品がある、普段は面倒なので買いに行かないが、どうしても食べたいものがあればそこで手に入る。最近はタコスのソフトシェルとタコソースを購入した。炊飯器も売っていた。
 こちらでもモンテネグロ米が手にはいるので普段は飯ごうでご飯を炊いている(お焦げ部分を焼きおにぎりにすると美味しい)。だから炊飯器は買わない。

 散髪もそこにある。行ってみると、誰か先客がいた。5分待って、とのことなので少し待つ。
 ん、おばさんは地元の人?じゃ、街中で散髪するのと一緒か、まあいいや。
 「あまり短すぎない感じでお願い、あ、その写真の感じでいいや」
 「OK!」
 という感じ。ばっさばっさと切り始める。散髪でバリカンを使われたのは、確か高校生の頃以来ではないだろうか、どんどん切る。
 で10分もしないうちに終了、おー、短い。とりとめもない会話をしながらだったのであっという間に終わった。人生最速の散髪。
 で、おばさん最後に一言。
 「随分長い間髪を切っていなかったのね、ほら、こんなに!」

 いや、そうでもないですよ?思わず苦笑い。
 
 しかしさっぱりした。日本ならこんなに切らないだろな。

 ついでにサングラスを探しに行く。自転車で街を走ると埃っぽくて目にゴミが入って仕方がない。
 この日はアディダスのサングラスをみたが、高かったので中止。

 5/28 普通の休日
 朝のんびりと起きてご飯を作る。部屋の掃除や洗濯など普通の休みをすごす。まとめて備忘録をつけたり、CNNニュースやBBCを見る。
 しかし衛星放送の調子が悪い。この国はどの部屋にも衛星放送があり、街並みとしては美しくない。せめて建物で統一して一つのパラボラアンテナにすべきだと思うが。
 衛星放送の調子が悪いので大家さんに相談、一生懸命調整してくれるがうまくいかず、ついには自宅(上の階)のデジタル衛星と交換してくれる。この国は大家さんがとても親切。日本では契約、解約時に気持ちの良い思いをしたことがない。
 衛星放送も映りがよくなりワールドカップが楽しみであるが、チャンネルが多くしかも映らないのも多い、番組表もなくドイツの衛星放送を勝手に見ている(コソボでは一般的)。
 試合放送みつかるかは不明。

 5/29 プレゼンテーション用意
 ムスタファとアイダと先週現地調査に行った場所の写真を整理し、航空写真、コンサルが用意した広域情報や人口、民族構成のデータを編成してパワーポイントのプレゼンを作成。
 この仕事は、すべてをプロとして行ってしまってはいけない。自治体プランナーのトレーニングもしなければならない。
 そのため、まず自治体プランナーのムスタファが説明したい場所(フェリザイの紹介すべき場所、課題となる場所)を案内してもらった。あとは駅周辺などの写真を追加。
 それを用いて、構成案をつくり、3人で議論。ムスタファが「君の意見を聴く方が皆興味深いと思う」と言うが、それは別のミーティングとして、HABITATとしては自治体プランナーの問題意識、今後の方向性などを説明してほしいと話す。彼は優秀なので、経験がないものの、適切にコメントを作成する。あとは彼が作成したフェリザイの歴史を示す資料を追加。
 用意していなかった観光に関する説明がほしいとのこと、3人で議論して追加する。
 この作業を何度か繰り返し、3日間かけてプレゼンテーションを用意した。多くの自治体職員は給与体系に不満を持っておりなかなか仕事をしないなか、優秀で機動力のあるプランナーが仲間にいることはとても幸せだと感じる。
 夜はアルバニア語レッスン(月、木)。頭痛のため今日は終わったらまっすぐ帰るぞと思っていたけれど、終わるとある意味変な興奮状態で、落ち着かせるために、エリックと二人で1杯だけビールを飲みに行く。

 5/30 プレゼン用意2
 昨日の続きでムスタファ、アイダと3人で議論。
 一生懸命考えることができるのは、とても楽しい。
 アルバニア語で会話を始める。アルバニア語を話す日本人がいると、皆興味津々。
 現在もそうであるが一日に十人以上と握手して挨拶している。
 
 Miredite Si je? A je Mire? Po! shume mire feremnderit. Po ti?
A je i lodhur? jo-

 なんて感じです。むしろ英語をブラッシュアップする時間がほしい。
 
 相手の文化を尊重する、言葉を覚えることが与える影響は大きい。
 相手を理解しようとする努力は、ちゃんと伝わる。
 アルバニア語はそんなに世界で使えるわけではないけれど、頑張ろう。
 むしろフランス語でも覚えたいところだけど。

5/31 フェリザイVSプリシュティナ
 今日もプレゼンの用意、明日はスタッフミーティングinフェリザイ。
 フェリザイのスタジアム(というよりグラウンドという表現が適切)を訪れた時に、今日夕方からサッカーの試合があると聞いていたので観戦に行く。仕事のうち。
 16時からとのこと、16:30頃グラウンドについたら、まだ練習していた。入場料は1ユーロ、小学校が隣にあり、子供もたくさん観戦している。
 審判や選手がフレンドリーに会話しており、プロリーグというよりは社会人リーグのような雰囲気である。コソボで一番人気があるのはバスケ。サッカーは皆観戦するのが好きだが、リーグのレベルは低い。同じユーゴスラビアとは思えない。
 練習でゴールにシュートするもののとんだ的はずれ。さすがにプリシュティナのチームのほうが強く、フェリザイは2-0で負ける。
 フェリザイチームは自治体が支援しているとのこと。1ユーロで観客も百数十人。とても経営がなりたたないし、経済効果もない。もちろんスポンサーがつく状況にはない。
 しかし、子供達は目を輝かせてゲームを見ていた。