9/4 NGOによる参加支援
先週末に顔を出したNGO「AVONET」のケナン、大学生が英語の話せる仲間を連れてきた。来週予定されている地元ミーティングに参加したいとのこと。何か手伝いたいと意欲を見せる。
地元での会議は、ローカルTVで公告されるらしいが、それで本当に人が集まるのか?自治体プランナーのムスタファ含め、参加者を増やす方法を考える。
NGOのケナンが、「村の小学校を回って説明とビラ貼りするのがいいんじゃない?」と提案。彼らの協力のもと、村落を回ることにする。合計46の村落を来週までにまわりきれるのか?
9/5 村落・学校訪問-1
朝8時にオフィスで待ち合わせ、3名のNGOスタッフとともに南東エリアの村落へ。
最も大きい村で小学校、中・高校が1校ずつある。もっとも小さい村には売店すらない。地域の中心となる村があり、日用生活品を購入できる店舗や学校などがある。
多くの学校は日本の資金援助で建設されており、日の丸と資金援助した内容が記載された看板がある。どの国の子供にも平等に教育を受ける権利はある。それがままならない状況を改善するために資金援助がされているのは、とても嬉しいことである。
とにかく子供が多い、それに対して学校の数が少ない。現在は3交代制で授業が行われており、教員の負担が大きい。雇用待遇も悪いため、教員のストも行われる。教員も職業でそれで生計を立てていることを考えれば、待遇改善も必要であるが、子供の授業をストライキするという発想は理解できない。
世帯人員は村落に行くほど増加する。1家族に子供が3人というのは普通で、4-5人の子供がいることも少なくない。しかし都市部では、子供の数が2-3人であることが多いようである。
学校に行って、校長先生と話す。快くビラを学校の玄関に貼ってくれる。
子供が興味津々に集まってくる。見たことのない外国人がいる!と目を輝かせて話しかけてくる。
NGOの彼らもつかれきった様子。「同じことまだ3地域やらなきゃいけないけど、どうする?」と尋ねると「忙しいけど、明日も手伝う」と言う。じゃ、朝8時にオフィスで。
9/6 村落・学校訪問-2
NGOの若者が来ない。8;30になっても一向に現れる気配がない。どうしようか?
僕の貧しいアルバニア語と、アルバニア語で書かれた広告、まぁなんとかなるだろう。
一人で村を回ることにする。
ムスタファに話すと(半分はジェスチャー?)、苦笑い。
とにかく出かける。
村落への道はそれほど難しくない。ある程度建物が集積しているし、その周りは農地(非耕作地も多いが)なので、そこに向かっていく道を見つければいい。ただ、あまりに細くて未舗装で不安にはなる。
村落の中心のお店でビラを見せて、ミーティングがあることを説明する。アルバニア語で話すと、皆ニコニコと興味津々で集まってくる。
学校に行くと、100名以上の子供に取り囲まれる、挨拶の嵐。見たこともない外国人に興味津々でたくさんついてくる。英語が話せるものは英語で話しかけてくる。
「ちゃんと英語勉強するんだよ」と、言い聞かせる。
人に会うたびに説明するのが大変。
村へ行く道を塞いで道路工事している人たちにも説明。
いろいろ話していると、お土産にスイカをくれた。
写真を撮ってくれと頼まれたり、若い先生と結婚しないかと勧められたり。
コーヒーを飲め、と座らされたり。
9/7 在セルビアモンテネグロ大使館
午前中は、ドイツのコンサルタントのプレゼンをフェリザイで聞く。UNMIKの通訳がいたのでフォローしてくれる。村落での説明会について、コンサルは素案を示すことを示唆するが、市プランナーはプロファイルの説明と市民の意見を聴くことを主張。素案は内部でも十分に議論がなされていないためである。
会議後、アルバニア人のコンサル社長が、直接クレームを言いに来た。
「HABITATがしていることを中央政府に説明する、プランニングプロセスの障害である。鉄道駅とバス駅との統合の議論も、マスタープランができていないのに進めるなんて間違っている」というのが彼の主張である。
「プランニングプロセスにおける市民意見聴取は、法律の施行令のなかで幅広に記載されている。それを行うように主張するのは法制度上なんの問題もない。HABITATには法律専門家もいるから、議論してもかまわないが?中央に報告したければすればいい。駅プロジェクトも、並行してすすめるべき重要なテーマだと思うが?」
相手はまったく譲る気配なし。また口論に、。ブルーな気持ちで一路プリシュティナオフィスへ。午後からチームミーティングに参加。夕方には、セルビアモンテネグロ大使館の方と邦人での食事会があるため、たまにはとスーツで仕事に来ていたので、皆が驚く。クリスティーナに、エレガントだとほめられて、ご機嫌になる。日本では普通なんだけれど。
夜の会食、在セルビアモンテネグロ大使館の小宮さんと在コソヴォ邦人でイタリアンレストランに。小宮さんからは安全上の注意と外国での選挙手続きの書類をいただく。
外国人をターゲットとした犯罪がいまだ多いこと、日没後に起こる事件が多いことを聞かされる。
最近ミトロビッツァの北部(セルビア人居住エリア)のカフェに爆発物が投げ込まれて10数名が怪我をする事件があり、若いアルバニア人が逮捕されたようである。少年は昨年、脳の手術をして正常な状態ではないことを両親が主張しているようである。
セルビアの状況、コソヴォ独立が実現するのか、障害があるのか。
その他、さまざまなお話を聴かせていただきました、感謝。
パスポートの更新も行っていただけるとのこと。在邦人への支援のきめ細やかなことに脱帽しました。ヨーロッパ・バルカン生活に慣れていると、その対応の速さと丁寧さには感動します。
久々に日本の方々とお話して、よい気分転換になりました。
9/8 資料整理
アイダ復帰。村落を回るつもりでいたが、来週のプレゼン用資料作りをしたいと主張するので、オフィスでパワーポイント資料作成する。
Monday, September 11, 2006
Abstract-41; GIS
8/29 村落のチェック
2週間、アイダはトレーニングでアフリカのウガンダへ。通訳なしの生活になる(もともとすべて通訳してくれるわけではないが)。
会議など重要な場面では、UNMIKの通訳に手助けしてもらうことを依頼してあるので、基本的には大きな問題はない。普段、会議に追われているので、自治体全体の状況把握、46の村落の状況整理をするには良い期間である。GISを導入し市全域の航空写真データでの整理をはじめる。
航空写真は、2004年にコソヴォ全域のものが策定されており、これに合わせて公図資料も整理されている。しかし、これを用いたGISデータは構築されていないので、自力でデータ作成をする必要がある。
やろうと思えばやることがたくさんある。
研究調査として、不法居住の状況調査の準備も始めることにする。
8/30 GISデータ構築開始
スケールをもつ航空写真データをもとに、建物・道路をシェイプファイル化する単純作業を始める。面倒だし、どこかに依頼したいところだが、GISを使いこなす人材がいない。
先に道路建物データを作り、後は現地調査でデータに属性を持たせる。
一度作ってしまえば、その先は非常に楽になる。
8/31 議会傍聴、UNMIKフェリザイ担当スタッフと交流
議会では、予算問題と解任された部長の後任人事が行われる。都市部局部長空席に対して6名の候補者がいる。予算部局は1名の候補者、経済部局は2名。
議員の投票では、都市部局の人材は誰も適任ではないので、棄却。予算部局も棄却。経済部局のみ新たな部長が決まった。
また、都市部局部長は決まらず、空席のまま。
議会の後、UNMIKのスタッフと話し込む。HABITATがオフィスを構えていることを伝えていなかったので、お互いの状況報告をする。今後、連携をとりつつ話を進めることにする。
9/1 UNMIKスタッフと昼食
NGOの学生が訪問するも、ほとんど英語が話せず、片言のアルバニア語で会話。十分に理解しあえず、月曜日に英語話せる仲間と再度訪問してくれる約束をする。
UNMIK勤務のエコがオフィスに電話をくれる、一緒にお昼を食べようとのこと。
UNMIKの状況について色々話を聞く。年内撤退との姿勢であるが、実際は来年の夏ごろまで延びるんじゃないかというのが多くのスタッフの理解のようである。彼女はアメリカ人、人権担当なので、少数民族、特にセルビア人が不当な扱いを受けないように支援する仕事をしている。
このミッションが終わったら、レバノンに行きたいと話す。だけど、危険でしょ?テロリストいるんじゃない?との問いに、
「ヨーロッパに近いしビーチもきれい、多くのスタッフが次はレバノンって考えてるよ?」
タフな人が多い。変わり者を探したければ国連を探すといい、と思う今日この頃。
夜はシャムスが家に泊まる。土曜から国際スタッフ仲間でハイキングに行くことになっていたが、私は先週末出歩いたので、今週末は家で仕事することにした。
珍しくシャムスがお酒を持ってくる、いつもとめてもらうお礼だとか。
二人で飲みながら、彼がバングラディッシュに夏季帰国した話を聞く。帰る前にアテネに寄り、フランクの彼女(マリア)と食事に行った。その際に、彼の方にマリアが手を乗せている仲良さそうな写真を撮ったが、うかつにもプリントアウトしたものを奥さんに見られたらしい。
「ボスの彼女だから心配ない」と言い訳するも、イスラム教の世界では、ホントウは大事になる写真らしい。奥さんが理解ある人で許されたそうであるが、
「私も、マレーシアの学会に行って、肩に手をのせて写真を撮ってくれる男の人を探すわ」
といわれたらしい。
2週間、アイダはトレーニングでアフリカのウガンダへ。通訳なしの生活になる(もともとすべて通訳してくれるわけではないが)。
会議など重要な場面では、UNMIKの通訳に手助けしてもらうことを依頼してあるので、基本的には大きな問題はない。普段、会議に追われているので、自治体全体の状況把握、46の村落の状況整理をするには良い期間である。GISを導入し市全域の航空写真データでの整理をはじめる。
航空写真は、2004年にコソヴォ全域のものが策定されており、これに合わせて公図資料も整理されている。しかし、これを用いたGISデータは構築されていないので、自力でデータ作成をする必要がある。
やろうと思えばやることがたくさんある。
研究調査として、不法居住の状況調査の準備も始めることにする。
8/30 GISデータ構築開始
スケールをもつ航空写真データをもとに、建物・道路をシェイプファイル化する単純作業を始める。面倒だし、どこかに依頼したいところだが、GISを使いこなす人材がいない。
先に道路建物データを作り、後は現地調査でデータに属性を持たせる。
一度作ってしまえば、その先は非常に楽になる。
8/31 議会傍聴、UNMIKフェリザイ担当スタッフと交流
議会では、予算問題と解任された部長の後任人事が行われる。都市部局部長空席に対して6名の候補者がいる。予算部局は1名の候補者、経済部局は2名。
議員の投票では、都市部局の人材は誰も適任ではないので、棄却。予算部局も棄却。経済部局のみ新たな部長が決まった。
また、都市部局部長は決まらず、空席のまま。
議会の後、UNMIKのスタッフと話し込む。HABITATがオフィスを構えていることを伝えていなかったので、お互いの状況報告をする。今後、連携をとりつつ話を進めることにする。
9/1 UNMIKスタッフと昼食
NGOの学生が訪問するも、ほとんど英語が話せず、片言のアルバニア語で会話。十分に理解しあえず、月曜日に英語話せる仲間と再度訪問してくれる約束をする。
UNMIK勤務のエコがオフィスに電話をくれる、一緒にお昼を食べようとのこと。
UNMIKの状況について色々話を聞く。年内撤退との姿勢であるが、実際は来年の夏ごろまで延びるんじゃないかというのが多くのスタッフの理解のようである。彼女はアメリカ人、人権担当なので、少数民族、特にセルビア人が不当な扱いを受けないように支援する仕事をしている。
このミッションが終わったら、レバノンに行きたいと話す。だけど、危険でしょ?テロリストいるんじゃない?との問いに、
「ヨーロッパに近いしビーチもきれい、多くのスタッフが次はレバノンって考えてるよ?」
タフな人が多い。変わり者を探したければ国連を探すといい、と思う今日この頃。
夜はシャムスが家に泊まる。土曜から国際スタッフ仲間でハイキングに行くことになっていたが、私は先週末出歩いたので、今週末は家で仕事することにした。
珍しくシャムスがお酒を持ってくる、いつもとめてもらうお礼だとか。
二人で飲みながら、彼がバングラディッシュに夏季帰国した話を聞く。帰る前にアテネに寄り、フランクの彼女(マリア)と食事に行った。その際に、彼の方にマリアが手を乗せている仲良さそうな写真を撮ったが、うかつにもプリントアウトしたものを奥さんに見られたらしい。
「ボスの彼女だから心配ない」と言い訳するも、イスラム教の世界では、ホントウは大事になる写真らしい。奥さんが理解ある人で許されたそうであるが、
「私も、マレーシアの学会に行って、肩に手をのせて写真を撮ってくれる男の人を探すわ」
といわれたらしい。
Abstract-40; Evaluation
8/21 スケジュール設定
ムスタファがコンサルと再度議論。市民説明の日程、内部での打ち合わせ日程を設定する。期限延期は明確にされていないが、とりあえず、厳しいスケジュールでも手を休めず進めることにする。
04 Sep 16;00- Meeting with Planning Expert and INTECH.
06 Sep 12;00- Meeting with Thematic groups and INTECH.
07 Sep 9;00- Meeting with Consultants from Germany.
08 Sep 10;00- Meeting with Municipal Planning Team and INTECH
Public meeting ”discuss about urban profiling”
11 Sep 17;00 Village meeting-1 (school of Sojevë)
(Bibaj/Dardani/Komogllavë/Mirosalë/Rakaj/Sojevë/Fshati I vjetër/Zllatarë/Gerlice)
12 Sep 17;00 Village meeting-2 (school of Softaj)
(Babush/Cërnillë/Mirash/Papaz/Pojatë/Prelez I Jerlive/Prelez I Muhagjerëve/Rahovicë/Sazli/Softaj/Surquinë/Talinovc I Muhagjerëve)
13 Sep 17;00 Village meeting-3 (school of Lloshkobare)
(Bablak/Balaj/Dremjak/Jezerc/Koshare/Kosinë/Lloshkobare/Slivovë/Tërrn)
14 Sep 17;00 Village meeting-4 (school of Zaskok)
(Burrnik/Gaqkë/Greme/Manastir/Nikadin/Neredime e epërme/Neredime e ulët/Pleshinë/Varosh/Zaskok/Doganaj)
15 Sep 14;00 Ferizaj city meeting-1(Municipality of Ferizaj)
18 Sep 14;00 Ferizaj city meeting-2(Municipality of Ferizaj)
19 Sep 14;00 Civil Society meeting (Municipality of Ferizaj)
20 Sep 14;00 Business community meeting(Municipality of Ferizaj)
すべてをプランに反映させる気があるとは思えないスケジュールであるが、やらないよりはまし。
これで市民との議論を終わりにするつもりらしいが、そうは簡単にいかないはず。
8/22 Team meeting
夏期休暇明けの初ミーティング。各自治体状況報告と10月に企画されるスロヴェニアでのプランナー研修についての議論。HABITATでの業務について、自己評価を個別に明日行うので来てほしいとのアポイントあり。よくありそうなリスト(進捗状況、自分の役割と必要なスキル、貢献度合い、不足するスキル、メリット、課題など)を受け取る。
8/23 業務評価
社会科学部門チーフのクリスティーナ、プランナーチーフのフランクと業務評価。状況について説明する、4ヶ月も経ち周囲の状況が見えてきたこと、遅々として進まない課題、自治体における第三者としての役割。
二人からは「状況に満足している?フェリザイで仕事続けられる?必要なサポートない?正直帰りたいなんて思わない??」
評価というよりも、人生相談的な議論を持ちかけられるので、「元気だから大丈夫だよ」と爆笑。
色々組織運営の苦情も出したが、すべて対応してくれるので感謝している。
予算とスタッフによるが大学をでてプランニングを勉強したい若者、で、英語が堪能な者を補佐としてつけてもらえると、うれしいが。もちろん今の状況でなんとかしろと言われれば、現状でできることは行うつもりであることを伝える。
誰の自己評価だったのだろうか、。
8/24 真夜中の銃声
夜中2時、寝入っている頃に、アパートの近くで銃声と犬の悲鳴、目が覚める。二発目で沈黙。
何かすぐに理解できず、銃声と気付き、背筋が凍る。目立たぬよう、明かりを消したままUNMIKの非常用無線をオンにし、窓の外を観察する。
お昼に市内で若者と警察がもみ合いになっているのを思い出す、まずい、暴動か?
一方で、KFORが野犬駆除のため、たまに犬を撃ち殺していることも在邦人から聞いていた。
夜中にもかかわらず人がいる、怪しい車も。警察も巡回、。
日常生活で危険を感じることはない。普段安全なため、自分にいざというときの避難路確保の意識が欠けていることに呆然とする。
1時間ほど様子を見ていたが、問題はなさそうである。安心して朝まで一眠りする。
翌朝、アイダに確認する、なんなんだ?
「野犬駆除がKFORから自治体の役割に変わって、自治体が狩猟許可を持つ者を雇い、人のいない安全な朝方に野犬駆除を銃で行っていたんだよ、昨日テレビやラジオで盛んに説明していたから、皆知っているんだけど、UNMIKから聞いてなかった?こんどから、何かあったら、夜中でも躊躇せずに連絡していいからね、大変だったねぇ。」
聞いてないって、背筋凍ったよ。
CEOとモビリティセンタープロジェクト視察旅行の話をする。HABITAT主催で、グンナーの故郷であるスウェーデンに行くことになったが、誰が参加するか。自治体参加枠3名。市長とCEOともう一人。
CEOはムスタファが良い、と推薦。
われわれもそう思うが、彼はディレクターではない。ディレクターは3ヶ月前に解任されたまま、適当な人材がいないため空席となっている。いまはインフラ担当部長が兼任しており、上下関係から言えばその部長が行くのが順当である。CEOがムスタファを評価しているのに安心する。市長に責められていたので、頑張りすぎて煙たがられないか心配していたのでほっとする。
コンサルとの議論も、こちらの気持ちも通じているようである。計画策定期間延期を市長に話してくれたようである。旧社会主義国で、こうした理解ある対応が得られることは稀である。
8/25 スウェーデン視察旅行の調整
グンナーと日程確定、参加者確定の議論を詰める。願わくば土日とつなげてもらえるとうれしい。アスプルンドの建築がとても見たいと思っていたので、ついでに見に行きたい。
息子が僕とほぼ同じ年、そのためか、とてもかわいがってくれる。
8/26-28 ブルガリア・タルノヴォ
月曜日がオーソドックスの休日でUNもお休み。ブルガリアへ遊びに行く。ブルガリア王国の首都であった古都タルノヴォ、琴欧州の実家も近く、彼はこの街でアルバイトしていたとか。
川に沿った斜面に建物が並ぶ、等高線に沿って街が形成されている。建物はバルカン様式である。
ムスタファがコンサルと再度議論。市民説明の日程、内部での打ち合わせ日程を設定する。期限延期は明確にされていないが、とりあえず、厳しいスケジュールでも手を休めず進めることにする。
04 Sep 16;00- Meeting with Planning Expert and INTECH.
06 Sep 12;00- Meeting with Thematic groups and INTECH.
07 Sep 9;00- Meeting with Consultants from Germany.
08 Sep 10;00- Meeting with Municipal Planning Team and INTECH
Public meeting ”discuss about urban profiling”
11 Sep 17;00 Village meeting-1 (school of Sojevë)
(Bibaj/Dardani/Komogllavë/Mirosalë/Rakaj/Sojevë/Fshati I vjetër/Zllatarë/Gerlice)
12 Sep 17;00 Village meeting-2 (school of Softaj)
(Babush/Cërnillë/Mirash/Papaz/Pojatë/Prelez I Jerlive/Prelez I Muhagjerëve/Rahovicë/Sazli/Softaj/Surquinë/Talinovc I Muhagjerëve)
13 Sep 17;00 Village meeting-3 (school of Lloshkobare)
(Bablak/Balaj/Dremjak/Jezerc/Koshare/Kosinë/Lloshkobare/Slivovë/Tërrn)
14 Sep 17;00 Village meeting-4 (school of Zaskok)
(Burrnik/Gaqkë/Greme/Manastir/Nikadin/Neredime e epërme/Neredime e ulët/Pleshinë/Varosh/Zaskok/Doganaj)
15 Sep 14;00 Ferizaj city meeting-1(Municipality of Ferizaj)
18 Sep 14;00 Ferizaj city meeting-2(Municipality of Ferizaj)
19 Sep 14;00 Civil Society meeting (Municipality of Ferizaj)
20 Sep 14;00 Business community meeting(Municipality of Ferizaj)
すべてをプランに反映させる気があるとは思えないスケジュールであるが、やらないよりはまし。
これで市民との議論を終わりにするつもりらしいが、そうは簡単にいかないはず。
8/22 Team meeting
夏期休暇明けの初ミーティング。各自治体状況報告と10月に企画されるスロヴェニアでのプランナー研修についての議論。HABITATでの業務について、自己評価を個別に明日行うので来てほしいとのアポイントあり。よくありそうなリスト(進捗状況、自分の役割と必要なスキル、貢献度合い、不足するスキル、メリット、課題など)を受け取る。
8/23 業務評価
社会科学部門チーフのクリスティーナ、プランナーチーフのフランクと業務評価。状況について説明する、4ヶ月も経ち周囲の状況が見えてきたこと、遅々として進まない課題、自治体における第三者としての役割。
二人からは「状況に満足している?フェリザイで仕事続けられる?必要なサポートない?正直帰りたいなんて思わない??」
評価というよりも、人生相談的な議論を持ちかけられるので、「元気だから大丈夫だよ」と爆笑。
色々組織運営の苦情も出したが、すべて対応してくれるので感謝している。
予算とスタッフによるが大学をでてプランニングを勉強したい若者、で、英語が堪能な者を補佐としてつけてもらえると、うれしいが。もちろん今の状況でなんとかしろと言われれば、現状でできることは行うつもりであることを伝える。
誰の自己評価だったのだろうか、。
8/24 真夜中の銃声
夜中2時、寝入っている頃に、アパートの近くで銃声と犬の悲鳴、目が覚める。二発目で沈黙。
何かすぐに理解できず、銃声と気付き、背筋が凍る。目立たぬよう、明かりを消したままUNMIKの非常用無線をオンにし、窓の外を観察する。
お昼に市内で若者と警察がもみ合いになっているのを思い出す、まずい、暴動か?
一方で、KFORが野犬駆除のため、たまに犬を撃ち殺していることも在邦人から聞いていた。
夜中にもかかわらず人がいる、怪しい車も。警察も巡回、。
日常生活で危険を感じることはない。普段安全なため、自分にいざというときの避難路確保の意識が欠けていることに呆然とする。
1時間ほど様子を見ていたが、問題はなさそうである。安心して朝まで一眠りする。
翌朝、アイダに確認する、なんなんだ?
「野犬駆除がKFORから自治体の役割に変わって、自治体が狩猟許可を持つ者を雇い、人のいない安全な朝方に野犬駆除を銃で行っていたんだよ、昨日テレビやラジオで盛んに説明していたから、皆知っているんだけど、UNMIKから聞いてなかった?こんどから、何かあったら、夜中でも躊躇せずに連絡していいからね、大変だったねぇ。」
聞いてないって、背筋凍ったよ。
CEOとモビリティセンタープロジェクト視察旅行の話をする。HABITAT主催で、グンナーの故郷であるスウェーデンに行くことになったが、誰が参加するか。自治体参加枠3名。市長とCEOともう一人。
CEOはムスタファが良い、と推薦。
われわれもそう思うが、彼はディレクターではない。ディレクターは3ヶ月前に解任されたまま、適当な人材がいないため空席となっている。いまはインフラ担当部長が兼任しており、上下関係から言えばその部長が行くのが順当である。CEOがムスタファを評価しているのに安心する。市長に責められていたので、頑張りすぎて煙たがられないか心配していたのでほっとする。
コンサルとの議論も、こちらの気持ちも通じているようである。計画策定期間延期を市長に話してくれたようである。旧社会主義国で、こうした理解ある対応が得られることは稀である。
8/25 スウェーデン視察旅行の調整
グンナーと日程確定、参加者確定の議論を詰める。願わくば土日とつなげてもらえるとうれしい。アスプルンドの建築がとても見たいと思っていたので、ついでに見に行きたい。
息子が僕とほぼ同じ年、そのためか、とてもかわいがってくれる。
8/26-28 ブルガリア・タルノヴォ
月曜日がオーソドックスの休日でUNもお休み。ブルガリアへ遊びに行く。ブルガリア王国の首都であった古都タルノヴォ、琴欧州の実家も近く、彼はこの街でアルバイトしていたとか。
川に沿った斜面に建物が並ぶ、等高線に沿って街が形成されている。建物はバルカン様式である。
Abstract-39; New vehicle
8/17 新しい自動車が到着
事務局から連絡あり、新しい自動車がやっと到着したとのこと。プロジェクトがスタートしてはや4ヶ月が過ぎているが、それでもナイロビ本部との調整をしたと思えば、割と早い対応であった、というべきか。
車種は韓国製のKIA、ヒュンダイより調子が良いらしいが、日本ではお目にかからない車種である。今回のプロジェクトで、各自治体担当計6台が新たに投入された。当初、UNMIKが所有する白いサーフに大きく黒い文字でUNと入った車両が支給されるのだと思っていたが、新車が支給された。
事務局のアルタンは日本車購入を検討したが、韓国車の2倍の価格がするから諦めたようである。
余談であるが、バルカンエリアではトヨタのディーゼル車の販売は行っていない。このエリアでは質の保証されたディーゼルが販売されておらず、自動車本来の性能が担保できない。長期的にみて評判を落とさないための措置であると聞く。さすがトヨタと関心する。
16気筒でエンジンの調子も良い、乗り心地も良い。これで郊外のフィールド調査も可能となった。
毎朝、アイダを迎えに行き、プリシュティナからフェリザイへ通勤することになる。
本来は通勤用の車両ではないが、プリシュティナでの自動車管理を行えば自由に使ってよいとの支持を受ける。近所に24時間管理してくれる駐車場があるので、月極め契約をする。
8/18 コンサルタントの契約期間
自治体プランナーとHABITAT、市長、CEOとコンサルタントで、今後の自治体ディベロップメントプラン、アーバンディベロップメントプランの策定期間とコンサル契約について議論する。
自治体プランナーは、コンサルのプロファイリングがまったく不十分で、10月末までにプラン策定を終わらせるのは不可能と指摘する。市民との議論も行っていない。
コンサルは、自分達は十分に作業をしている、専門家だから市民の意見など必要ないと主張。法的手続きのなかの公告縦覧だけでよいはずだと怒り心頭。
自治体プランナーやHABITATが障害になっている、と机を叩く。
ムスタファとアイダが応戦、しかし市長までコンサル側の主張で、
「彼らは専門家だから任せておけばよい、ムスタファは執拗にコンサルに責任を負わせすぎる、市民の意見など聴かなくてもわかっている。期間を延長せずさっさとプランを策定しろ。」
と自治体プランナーを非難する。もともと大臣をしていたコンサルのボスも当然だとうすら笑いを浮かべる。
一言物申すから通訳してくれ、とアイダに言うも、彼女も憤慨しており、「彼らには英語が通じるから英語でいいよ」と通訳してくれない。市長やCEOにも聴かせる必要があるが、仕方がない。
「提示したプランについて。どれをとっても実現可能なものとは到底思えない。インフラ計画にしても、環境影響評価や投資コストとその効果など、細かい議論が必要なのにもかかわらず、絵だけを描いて持ってくるというのはどうか?背景となる分析が著しく不足している。また、市民参加は都市計画法の規則等々で明示されている。法律の公告縦覧以外にも、説明の機会は必要であるし、それによりプランを認識してもらうのも重要な目的である。欧州諸国のマスタープランを理解しているのか?」
などど、説明するものの、まったく折れる様子もなし。議論は押し問答で「俺は専門家だ」と主張する始末。こちらも頭に来ているので、もう一歩も引く気なし。
市長とCEOが、コンサルと日本人の口論(英語で理解できていないけど、外国人がもめている)、に頭を抱える。
月曜日にもう少し考えよう、ということでCEOが話を収める。
頭にきて言い過ぎたか、と気分が沈むが、第三者が主張すべきところだった、と割り切って諦める。
週末夜中、夢にまでみて、思い出して頭にきて目が覚めた。
新しいこの国のためにと思ってきているのに、何事か!と思うが、それでもこうしていることも自分の役割と気持ちを切り替える。
事務局から連絡あり、新しい自動車がやっと到着したとのこと。プロジェクトがスタートしてはや4ヶ月が過ぎているが、それでもナイロビ本部との調整をしたと思えば、割と早い対応であった、というべきか。
車種は韓国製のKIA、ヒュンダイより調子が良いらしいが、日本ではお目にかからない車種である。今回のプロジェクトで、各自治体担当計6台が新たに投入された。当初、UNMIKが所有する白いサーフに大きく黒い文字でUNと入った車両が支給されるのだと思っていたが、新車が支給された。
事務局のアルタンは日本車購入を検討したが、韓国車の2倍の価格がするから諦めたようである。
余談であるが、バルカンエリアではトヨタのディーゼル車の販売は行っていない。このエリアでは質の保証されたディーゼルが販売されておらず、自動車本来の性能が担保できない。長期的にみて評判を落とさないための措置であると聞く。さすがトヨタと関心する。
16気筒でエンジンの調子も良い、乗り心地も良い。これで郊外のフィールド調査も可能となった。
毎朝、アイダを迎えに行き、プリシュティナからフェリザイへ通勤することになる。
本来は通勤用の車両ではないが、プリシュティナでの自動車管理を行えば自由に使ってよいとの支持を受ける。近所に24時間管理してくれる駐車場があるので、月極め契約をする。
8/18 コンサルタントの契約期間
自治体プランナーとHABITAT、市長、CEOとコンサルタントで、今後の自治体ディベロップメントプラン、アーバンディベロップメントプランの策定期間とコンサル契約について議論する。
自治体プランナーは、コンサルのプロファイリングがまったく不十分で、10月末までにプラン策定を終わらせるのは不可能と指摘する。市民との議論も行っていない。
コンサルは、自分達は十分に作業をしている、専門家だから市民の意見など必要ないと主張。法的手続きのなかの公告縦覧だけでよいはずだと怒り心頭。
自治体プランナーやHABITATが障害になっている、と机を叩く。
ムスタファとアイダが応戦、しかし市長までコンサル側の主張で、
「彼らは専門家だから任せておけばよい、ムスタファは執拗にコンサルに責任を負わせすぎる、市民の意見など聴かなくてもわかっている。期間を延長せずさっさとプランを策定しろ。」
と自治体プランナーを非難する。もともと大臣をしていたコンサルのボスも当然だとうすら笑いを浮かべる。
一言物申すから通訳してくれ、とアイダに言うも、彼女も憤慨しており、「彼らには英語が通じるから英語でいいよ」と通訳してくれない。市長やCEOにも聴かせる必要があるが、仕方がない。
「提示したプランについて。どれをとっても実現可能なものとは到底思えない。インフラ計画にしても、環境影響評価や投資コストとその効果など、細かい議論が必要なのにもかかわらず、絵だけを描いて持ってくるというのはどうか?背景となる分析が著しく不足している。また、市民参加は都市計画法の規則等々で明示されている。法律の公告縦覧以外にも、説明の機会は必要であるし、それによりプランを認識してもらうのも重要な目的である。欧州諸国のマスタープランを理解しているのか?」
などど、説明するものの、まったく折れる様子もなし。議論は押し問答で「俺は専門家だ」と主張する始末。こちらも頭に来ているので、もう一歩も引く気なし。
市長とCEOが、コンサルと日本人の口論(英語で理解できていないけど、外国人がもめている)、に頭を抱える。
月曜日にもう少し考えよう、ということでCEOが話を収める。
頭にきて言い過ぎたか、と気分が沈むが、第三者が主張すべきところだった、と割り切って諦める。
週末夜中、夢にまでみて、思い出して頭にきて目が覚めた。
新しいこの国のためにと思ってきているのに、何事か!と思うが、それでもこうしていることも自分の役割と気持ちを切り替える。
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