Monday, October 09, 2006

Abstract-47; Tri Partite Review Meeting (TPR)

10/2 World HABITAT Day
 毎年10月のはじめの月曜日はハビタットデーである。各国各地でイベントが開催される。コソヴォでもなにかイベントを、と何度かチームミーティングで議論されたものの、上のまとまりが悪く要領を得ない。地元がハビタットと一緒に何かイベントをする、というのが趣旨で、我々の状況下では自治体が主体となったアクションを行うことになるようである。
 何かアイデアを、とフランクとクリスティーナが募集。いくつかアイデアも上がったにもかかわらず、いつのまにかそれぞれの自治体の自主性に任せる、と全体としてのイベントを却下。
 プリシュティナオフィス主催ならば支援するが、各自治体となると、現在TPR準備でイベントができる状況ではない。
 午前中は自治体部長会議、兼、自治体プランニングチーム会議。その場を借りてハビタットデーの説明とナイロビ代表のコメントをアイダが朗読。

 その後、TPR用に用意した「Past, Present and Future of Ferizaj」をプレゼンする。モビリティセンターの内容も含まれているので、グンナーと通訳のフラマーにもフェリザイに来てもらった。
 6ヶ月の成果としての解説トピックは以下の内容
 
 ・自治体のプランニング組織構成について
 ・外部組織との連携について
 ・戦略的プランニングアプローチ(自治体内部の部局間の意向調整、データ分析、コンサルとの調整、市民参加の推進、NGOとの連携、中央政府との連携)
 ・プロジェクトの優先順位(経済・環境へのインパクト、市民の居住環境への影響)
 ・モビリティセンタープロジェクト(EUにおける位置づけ、現状分析、コソヴォ鉄道の政策、タスクフォースの活動、プロジェクト戦略)
 ・今後の展開

 モビリティセンタープロジェクトについて、その目的と効果、実現方法のイメージなどをグンナーに追加解説してもらう。
 プロジェクトについてはおおむね賛同の様子、実際の実現方法についての質問が多い。中にはまだ駅機能を都市郊外に移転する発想について質問する者もいるが、駅機能を中心市街地に確保しておくことが有効であることはある程度認識されるようになってきている。
 今日からシアンが我が家に宿泊。彼は今週末にコソヴォを離れる。荷物をまとめて担当自治体のプリズレンから引き上げてきた。夜は共に飲んで、ご飯を食べる。

10/3 チームミーティング
 プリシュティナオフィスでミーティング。明日からのTPRミーティングについての最終確認が行われる。いまいち要領を得ない部分もあるが、準備はできているので問題はない。
 昨日発表した資料について、自治体のプランニング組織構成の説明は初日午後のセッションでムスタファが説明することになっている。モビリティセンターについても同セッションでグンナーが説明することになっているが、細かい説明は行わない。
 TPR2日目、午前中はフェリザイへの視察となっている。昨日のプレゼンのモビリティセンタープロジェクトについて説明することにする。資料はアルバニア語に翻訳してムスタファが発表する。英語版はコピーを配布する。
 なんとか準備も整い、一安心。
 アルバニア語版にした場合の図の修正など、細かな対応を行う。
 夜はシアンとエリックとインド料理を食べに行く。エリックはスロベニア研修旅行の企画担当を任されていて、その調整がうまくいかず憤っている。
 エリックとフローの間に子供ができたことを聞かされる。3ヶ月、彼女はいま検査でベルギーに帰っている。とにかく、おめでとう。

10/4 TPR Day-1
 午前中、プリシュティナオフィスでスウェーデン政府とHABITATナイロビのダンルイスを交えた、インフォーマルなミーティングが行われた。簡単に言うと、現在の状況を率直に担当者の口から聞きたい、というところだろうか。
 しかし、上司の段取りが悪く、どの段階で何を説明すべきか全くわからない。フランクは午後使用するパワーポイントを映して、これで説明してほしいと言い出すし、同じパワーポイントを2度みせるべきじゃないとアイダは怒る。フランク曰く、「何もないより見栄えがよい」。いや、あまりにお粗末なご意見。
 とにかく、パワーポイントにかかわらず、6ヶ月経っての感想を説明すればいい訳ね?と確認する。
 各自治体の担当者の説明、フェリザイについては、以下の内容を説明する。

 ~最も大きな成果としては、我々が”モビリティセンター”と呼んでいるプロジェクトがある。これは公共交通専門家のグンナーと密に連携して進めているプロジェクトであるが、今日の午後と明日現地視察の際に詳しい説明をする予定であるので、その他、6ヶ月を過ごして感じている印象を中心に説明させてもらいます。
 まずはじめに、当初自治体でのプランニング支援を始めたときには、プランニングについて市民参加についての知識が全くなかったのが現状である。その時点から変わったと感じることは以下の点である。~

 ・プランニング活動に触れる担当者の温度・雰囲気が変わったこと
 はじめは及び腰であった自治体の職員について、彼らをテーブルにつかせる努力をしている。たとえば農業自然部局部長へのヒアリングの際、フェリザイの農業土地利用の状況を教えてほしいと訪ねた際に、資料がないといわれる。しかし、フェリザイの中で農業土地利用のことを最も理解しているのは専門家であるあなたしかいない、だから、ラフなスケッチでもいいから、いまここで地図に示してほしいと協力を仰ぐ。
 テーマ別検討部会でも、コンサルタントと契約しているから彼らに分析をさせるべきだとの皆の考えが主体であった。しかし、実務に触れているあなたがたの意見が誰よりも正確であること、その意見をプランに反映させなければ、コンサルの描いた、ただの絵がプランになってしまう。それにフェリザイの将来を託せるのかと問う。
 プランニングの重要性のみならず、いかにプランニング活動を楽しむか?誇りをもって取り組むかという姿勢について、様々な機会でトレーニングしてきた。
 現在では非常に優秀なプランナーが1名いる。その他の者も、プランナーとしてトレーニングの中にある段階ではあるが、少しずつ、議論の和に加わって発言を始めている。単なる追加の仕事から、特別な何かへと変わってきている空気を感じる。

 ・コンサルタントによる「絵」を、実現可能な「プラン」へと近づける
 たまに来て、充分な基礎分析なしに絵を描いてくるコンサルに対し、自治体職員の意見や、カウンシルプランニングエキスパートの意見を採り入れるよう協議している(協議というよりも、闘争に近い状況が多いが)。市長が早急にプランを策定せよと指令を出していること、またコンサルはプロだから市民の意見は必要ないと市長がコンサルを支持する状況にある。とかく時間をかけて実効性の高いプランを策定しようとしている自治体プランナーが市長に非難される状況があった。
 それでも、様々な主体の参加や意見聴取の必要性を説き、プランニングプロセスにコンサルタントを参加させている。

 ・市民意見聴取の推進
 法によるパブリックリビューが唯一の市民意見聴取とするコンサル側に対し、法の施行令等に定義されている、広義の市民参加を根拠とした市民意見聴取の実施を進めたこと。
 現段階で村落4回、市内2回、シビルソサエティ1回、ビジネスコミュニティ1回のミーティングを行っている。参加者からは、民主主義の仕組みとして歓迎されるとともに、自治体プランナー、コンサルタントも地元の声を聴くことでえるものが大きかった。

 ・アクションプロジェクトの推進
 プランが単に絵に描いたものではなく、現実のものとなることを示すためにも実現可能なプロジェクトを推進することが求められる。現段階ではシティセンターの改善を目指すモビリティセンタープロジェクトを推進している。今後、調査を進めると共に、他のプロジェクトも推進する。
 
 上司の仕切りは悪くとも、我々国際プランナーがカバー。午前中のセッションは有意義に終わる。

 また、ダンルイスによるコソヴォのプランニングについてのコメントがあった。彼は以前コソヴォHABITATで土地所有に関わる登記等のプロジェクトを進めていた経緯がある。
 UNICEFの子供への支援、UNDPによる開発事業援助、UNHCRによる難民対応などと比べて、HABITATの活動は簡単に説明ができないし、その成果も表現が難しい。しばしばHABITATは何をしてきたのかと問われることがある。その成果があがっていることは間違いないが、戦略的に、かつその重要性をアピールできるよう手段を講じていかなければならないことが指摘される。
 また、プランニング、各種土地利用データと土地の権利について、この3つの内容が統合されるような仕組み作りに今後取り組む必要性があることも説明された。
 個人的にも土地の権利とプランニングの連携については大きな課題だと認識していたので、興味深い話であった。

 午後は、ビクトリアホテルにてフォーマルな会議が催される。6自治体のプランナー、市長またはCEO、中央政府、スウェーデン政府、HABITATナイロビ本部などによるコンフェレンス。
 演説を始める人がいたりして、あまりまとまりのある会議にはらななかった。

10/5 TPR Day-2 フェリザイ視察
 配付資料のコピーなどやることがあるので7時半に迎えに行く、とアイダに言うも、無理、7時45分にして。といわれる。わかった、絶対遅刻しないように、と妥協。
 視察が来るのが9時。それまでにセッティングができるかどうか。
 8時半にフェリザイに到着。英語版とアルバニア語版の資料をコピーする。ムスタファが発表内容の再確認に来る。
 バタバタしているうちに視察団到着。市長室に集合するというが、まだ印刷途中、それみたことか。
アイダとムスタファを先に行かせる。
 市長室に皆が勢揃い。市長との会談が始まる。
 視察訪問への謝意にはじまり、市長によるフェリザイの状況解説。人口に対する中央政府の予算配分が少ないこと、市内に充分な土地がないにもかかわらず、学校施設などのニーズが高いこと。KTA(Kosovo Trust Agency)が凍結している公有土地の民間売却が進んでおり、大規模土地が一気に土地利用転換されることが想定されること。にもかかわらず、我が市にはまだプランがないため、早急に策定させるように指示を出していること。駅とバスセンターの統合についての議論は、駅を市内に残すことについては理解できるものの、バス機能を統合することで中心部は大渋滞になるのではないかと考えていること。モビリティセンタープロジェクトについて良く議論したいことが説明された。
 性急にプランを策定させるとの発言に対して、フランクが反論する。

「時間をかけて様々な意見を採り入れてプランを作ることが必要。欧州では一般的にプラン策定に数年かけるのが通常である。スピードアップよりも、我慢しながら時間をかけて良いものを作ることが必要である。」と指摘。
 
 これに対して市長
「私は法律家である。法律に関して言えば悪い法律であってもないよりはましだと思っている。今はプランニングに関してその法律がない状態、だから急いで必要だと考えている。」
 
 ナイロビ本部のダンルイスの援護
「しかし、悪い法律が与える悪影響というものもある。フランクが言ったのはその弊害を避けることが必要であるという意味だと解釈できるが。」

 スウェーデン政府の援護
「とにかく、たとえプランが必要で早急に策定したとしても、コンサルに任せて作ったプランができあがった時点でプランニングが終わったとは思わないでほしい。そこがスタートであり、そこから考えるべき事が多くある。」

またKTAにより凍結されている土地の土地利用転換についてダンルイスが質問。周辺住民との調整や規制誘導の手段について訪ねる。これは建設法のなかで周辺協議が位置づけられており、また議会でも議論される。しかし市長に言わせればプランがないので適切に誘導できないとのこと。
しかし、コンサルの描いたあのプランでは誘導しようもないとおもうけれど。

話がモビリティセンターになり、ムスタファが説明を始める。しかし別室でのプレゼンが用意されているので、「ちょうどモビリティセンターの話になったところで、プレゼンに移りましょうか?」と別室に移動する。

ムスタファによるプレゼンテーション。彼は状況を良くわかっているし、自分の意見を交えてうまく説明している。プレゼンについて、ナイロビスタッフ、スウェーデン政府に絶賛していただいた。
HABITATの都市計画支援プログラムは実はコソヴォが先駆事例であり、ダンルイスは、このプロジェクトを評価し、各国での参考にしたいとコメント。フェリザイ自治体担当者がナイロビに招待されることも示唆した。クリスティーナもフランクにもパーフェクト、とお褒め頂いた。
 まだ、やることが多く、これで喜んでもらっては困るのだけれど、。

 オフィス見せてもらえる?とスウェーデン政府。狭くて質素なところですがどうぞとご招待。沢山の人が狭い部屋に。最後は駅の見学。

 とりあえず、一段落。

Abstract-46; Good Urban Governance

9/26 フェリザイにて
 通常業務、資料整理や今後の計画など。モビリティセンターに関する今後の進め方をムスタファと議論する。

9/27 Good Urban Governance Regional Conference day-1
 コンフェレンス初日、スピーチにコソヴォSRSG(国連事務総長代理)のルーカーが名前を連ねていた ので楽しみにしていたが、急遽欠席。
 コソヴォ大臣、環境・地域空間計画大臣の挨拶から地方政府大臣、HABITAT、ブリュッセル・リエゾンオフィスのポールテイラーによる公演。
 後半はHABITATクリスティーナによる市民活動団体の参加について、フェリザイCEOのスピーチ、ボスニアヘルツェゴビナ、モスタルにあるHABITATスタッフによる事例説明、プリシュティナ市長のスピーチなど。
 テーマは如何に都市の秩序、地域空間計画を皆の手で作り上げていくか。というもの。
 更にルーベン大学教授のケリーによる、過去のHABITATと連携して行ったプロジェクトについて説明がなされる。
 
 過去のコンフェレンスのなかでは、一番内容のあるもので、ポールテイラーによる仕切りがよく、全体として成果のあった会議であった。

 コーヒーブレイクの際に、ポールテイラーに話しかけられる。
 プログラムにおいて、自治体プランナーとの連携、コンサルタントとの調整。どの程度の意識があるか、プランニング推進にどのような障害があるのか。それに対してどんなことができるのか?
 さすがに意見がシンプルかつわかりやすい、そして説明がユニークである。こういう人と仕事をしたら面白いだろうなと思う。
 現場の話をもっとよく聞きたい、金曜日のミーティングで聞かせてもらえれば嬉しいが。と言われるが、実は金曜日午前中はUNDPとの会議があり、そちらにも行かなければならない。
 あまりゆっくり話せないかもしれない、残念。

9/28 Good Urban Governance Regional Conference day-2
 コソヴォ周辺国でのプランニングと地方自治の現状についてのセッション。マケドニアのスコピエ・ゴスティバ、アルバニア、クロアチア、モンテネグロから参加した方の状況報告。
 最後にクリスティーナとポールテイラーのコメントで会議終了。
 周辺各国との情報交換、今後コソヴォの地方自治をどのように進めていくのか、その課題について貴重な議論が交わされた良いコンフェレンスであった。
 その後皆でビールを。ラマダンが始まっていて、シャムスは日中断食をしている敬虔なムスリム。申し訳ないが、遠慮なくビールを頂く。
 19時からフランク宅でプランニング部局のタスクフォースミーティングを行うことになっていたので、シアンと私はその足でフランクの家へ。コベはコソヴォの映画を観に、エリックとシャムスは食事にでかける。
 フランク宅では既に食事と飲みの用意がされていて、グンナーとボスニアのモスタルHABITATから来ているカナダ人のプランナーがいた。皆で食事にワイン、情報交換やら笑いやらで時間を過ごす。
 彼はナイロビで研修をうけてまだモスタルの職場に着いて数週間とのこと。
 ベルギー、マレーシア、スウェーデン、カナダ、日本のプランナーでワイワイ飲んで食べてしながら、コソヴォの自治体プランニング部局のあり方について議論をする。
 各国の経験とコソヴォの実情を踏まえた議論がとても面白い。こうして議論する場があることが、とても貴重だと感じる。
 途中で停電、まさにコソヴォらしさ満喫。ローソクに頭にカンテラつけて議論。

 夜も更けて会議もお開き。その後我が家にシアンとコベが宿泊。コベはまだ飲んでいない。この間シャムスがいつも泊まって悪いからとお酒を持ってきた、コベは何も持ってこないよと話をしたら、「え?宿泊代ってこと??」なんていって今日は格安2ユーロのワインを持参してきた。
 で、2次会3人で我が家で飲み。

9/29 ハビタット・リエゾンオフィス+ルーベン大学
 リエゾンオフィスのポールテイラー、ルーベン大学教授のケリーとミーティング。ケリーは今までもHABITATのプログラムに協同参加している。CTAのエリザベットとはベトナムのハノイのプロジェクトで一緒だったようである。彼女の関わってきたアジアアフリカなどのプロジェクトで、都市や地域の改善手法としてUrban Pact(都市条約)という手法を用いている。
 これは日本でいう、都市憲章、まちづくり憲章に近いもので、都市の目指すべき方向性を議論して、様々な段階で様々な主体とのpactを作っていくというものである。
 ケリーを、フェリザイのモビリティセンタープロジェクトに参加させては、とフランクが提案していたので、今後は私と連携することになる可能性が高い。
 手法としてのUrban Pactと、現在のコソヴォのプランニングプロセスとのすりあわせがうまく行くかどうか、プランニングのスピードがかなり速い(市長の指令により)状況のなかで、スピードを落として内容のあるプラン策定へと向かわせる手段、実効性の高い計画を導く手法になるかどうか。
 残念ながら話も途中で、UNDPの会議に出席しなければならないため、国際プランナーは会議を離れる。

その後、グンナーにメールして、EUの公共交通政策について訪ねる。コソヴォの鉄道の位置づけなどを確認すると、現段階では最優先プロジェクトには入っていないが地図上では示されているとのこと。ネットで資料を収集、検索整理する。

9/30-10/1 TPR準備
 来週のTPRのためのPPT資料を用意するため休日返上。忙しい。30枚のPPTを作成し、6ヶ月間の自治体プランニングの成果を整理する。
 月曜日、部長会議兼自治体プランニングチームの前でプレゼンしなければならない。自分でセッティングしたのだが、時間がない。
 

Abstract-45; Team meeting

9/21 チームミーティング
 午前中は来週~再来週にかけてあるコンフェレンスの確認。9/27~28にはGood Urban Governance の地域コンフェレンスが開催される。9/29にはコンフェレンスに参加するUN-HABITATのブリュッセル・リエゾンオフィスのポールテイラー、ベルギーのルーベン大学教授ケリーシャノンがスタッフとミーティングをセットしてほしいとのこと。
 このコンフェレンスで、フェリザイとジランのCEOにスピーチを頼みたいと要請がある。相談して内容を議論しなければならない。
 また10/4~5はTPR(プログラム進捗状況確認)ミーティングがある。これは6ヶ月ごとに行われるもので、プログラム支援をしているスウェーデン政府(SIDA)とHABITATナイロビ本部からダンルイスが視察に来る。
 6自治体の進捗状況、特に現段階までの成果をプレゼンすることが求められる。更に、主要な自治体としてフェリザイとペーヤが選ばれ、更に詳しいプレゼンと自治体訪問をアレンジしてほしいとのこと。CTAのエリザベット曰く、「プログラムが進んでいることを良く示してほしい。」ということ。
 いつの間にか、担当しているフェリザイのプロジェクトが、HABITAT Kosovoのメインプロジェクトに位置づけられて上司がいっぱい乗っかってくる。フェリザイのためにも良いことでしょう。

了解、うまくやりましょう。

 国際スタッフの一人、シアンが帰国することになった。また戻ってくるとのことであるが、どうなるかはわからない。彼が自治体のプランニング部門の今後のあり方について検討したドキュメントをどうするかとの議論になる。今回のコンフェレンスで使用できればと思っていたもののもう少し時間が必要である。フランクに任せておくとお蔵入りになりかねない。シアンの努力も無駄にしたくない。
 「タスクフォースを作って、彼のメモを引き継ぎ検討しよう」と提案する。
 で、私が引き継ぐことに。その他グンナー、フランクもグループに参加してくれることになった。シアンを入れて来週検討を行うことにする。

 午後は、フランクがビジョニング・ワークショップの事例と実践についてプレゼンを行った。そのなかでテストケースとしてフェリザイモビリティセンタープロジェクトのビジョニングを皆で行ってみたい、と前日相談があった。そのため私と公共交通専門家のグンナーで素材を用意。
 関係権利者として、市長・自治体プランナー・民間投資家・住民・コソヴォ鉄道等々、個々が役割を演じて、ビジョニングを行う。
 日本でも良く行われる手法、皆で議論をしながら地図に地域の良いところや課題などを示していき、最後に地域が目指す方向性(ビジョン)を定める、というもの。
 おつきあいで参加。
 実はグンナーと私とで、実現可能性の高いモビリティセンター案のスケッチができあがっている。が、市民参加によるビジョニングなど、市民の意向を把握するため、これらのスケッチは机の下にもっておく。ソニーエリクソンに次ぐ、スウェーデンと日本のコラボレーション作品。

9/22 日程調整など
 コンフェレンスの日程調整を行う。モビリティセンタープロジェクトについて、自治体プランニングチームと事前に議論しておきたいので、会議をセットする。
 その他、スウェーデン・モビリティセンター視察旅行の日程を調整。
 夕方から電車に乗ってスコピエへ。ドイツ外交官夫妻にご招待を受けて、一緒にインド料理を食べに行く。その後、ご自宅に招待してもらう。立派な邸宅にため息。
 体調がよくないのでお酒はいらない、というものの、日本酒を出されてついつい飲んでしまう。やっぱり美味しい、身体に沁みる。
 あとはお茶に虎屋の羊羹、柿ピー、スルメまで用意されて、ご機嫌になる。
 遠慮なくついついごちそうになり、スコピエで一泊。

9/23-25 休日
 オーソドックスの休日だったか、とにかく3連休。スコピエで泊まった後、市内の川沿いをのんびり散歩してバスターミナルへ。そのままプリシュティナへ帰る。
 特に何をするでもなく、DVDを見たり資料を整理したり掃除したり。
 のんびり休日を過ごす。

Abstract-44; Public Involvement

9/11 村落ミーティング(南東地域)
 ソエボ村小学校の教室でミーティングの準備をする。プロジェクターとパソコンをセッティング。コンサルタント・INTECHのボスと2名のプランナー、自治体プランナー、自治体CEO、NGOのケナンとハビタットで参加者を待つ。ミーティングの開催時間は17時。
 学校の教員がいるものの、まったく人が来ない。地方テレビでの公告、学校訪問・ビラ貼りにもかかわらず、最終的に参加したのは1名。

 この日は結局ミーティングは開催されなかった。市民参加は無用といっていた地元コンサルのボスは、「いわんこっちゃない」といわんばかりに、にこやか。
 解散する前に、CEOが皆をコーヒーに誘ってくれた。われわれはブルーなのでコンサルと話さずにさ早々帰りたいものの、付き合いで少し顔を出す。

 レストランにはたくさんの人がいた。
 「ここでプレゼンするのがいいんじゃないか?」
 なんて冗談も、笑えない。
 今後、参加者がいないようであれば、市民参加の必要性を今後訴えるのが難しいかもしれない。

9/12 村落ミーティング(北東地域)
 午後にOSCE(欧州安全保障機構)のジャンルーカがオフィスに来る。UNハビタットは現在、自治体ディベロップメントプランとアーバンディベロップメントプラン策定のための意見聴取をしており、昨日の参加者が1名であったことなどを話す。
 彼らは、人権問題が起こっていないかなど、自治体の運営状況をモニタリングするのが仕事である。OSCEが自治体予算に関する地元ミーティングを彼らが主催したときも、かなりの公告をして参加者が10名程度だったらしい。
 「ディベロップメントプラン策定支援、興味深い活動なので今後も密に連絡取り合いましょう。参加者の少なさは、どうしようもないですね。ま、僕の出身のイタリアでだって、こうした会合が自治体により開催されるけれど出席者は多くないし(笑)。気を落とさないように。」

と慰められる。民主主義の第一歩、まだスタートしたばかりなので、辛抱強く頑張りますよ、。

 村落ミーティング2日目、アイダは「業務時間外のミーティングだから参加できない」と言う。しかし、ハビタットが市民参加の必要性をこれだけ説いて、当の我々が欠席では、信用失墜。
 彼女を諭してもはじまらないので、夕方からのミーティングは僕が参加するから帰ってよし、ということにする。通訳もなく村落会合にでても要領を得ないが、そこにいて、空気を読んで、できる限り状況を把握しておく。ハビタットとしてモニタリングしなければならない。 実際、彼女がいても常に翻訳してくれるわけじゃない。もうすぐ専属の通訳がつくので楽にはなる。
 孤立無援の状況にあっても、それでも私が参加して見守っていることに、多くの人々が好意をもってくれている。信用を得ることが大事であるし、仕事の一部でもある。

 今日のミーティングはソフタイ村小学校、学校教員も含めて15名程度が集まる。CEOの挨拶のもと、自治体プランナーのムスタファがディベロップメントプラン策定経緯や参加について説明、続いてインテックによるフェリザイの状況説明。最後にムスタファが今後のチャレンジを説明する。

 参加者からさまざまな質問、資料での説明の間違いや現状について指摘がある。
 また、自治体が地元に信用されていないので、個人的な要求から最後には政治的な意見も多々出される。後半は混沌として、一人の老人が演説を始める始末。
 NGOのケナンが、もう8時過ぎているので終わらせたい、という感じである。プロジェクターの電源を落として、話をいったん終わりにする。

 プランニングへの適切な指摘もあった。コンサルタントも、真剣にメモを取る。

9/13 村落ミーティング(南西地域)
 昨日、プリシュティナでハビタット主催のシビルソサエティのワークショップが開催された。私は村落ミーティングで多忙なので欠席してアイダが参加した。
 6自治体が参加して議論がなされたものの、アイダ曰く 、
「フェリザイの自治体職員は全く議論ができない。状況もわかっていない。他自治体に比べて劣っている。フェリザイはUS-AIDのような組織の支援も受けていないし、他の自治体よりも状況が悪すぎる。とても不快な気分だった。都市部局部長だってミーティングに参加できただろうに来ていない。」

 と批判を始める。実際は、他の自治体を担当しているローカルスタッフとの見栄の張り合いのなかで、自分が負けた、と感じたようである。ばかばかしいはなしであるが、事実。

「だけど、いまの状況は変えられないでしょ?どうすればいいと思う?限られた状況のなかできることをやらなければいけない、それが僕らの置かれている状況なんだから。それに、都市部局部長が参加していないというけど、彼らは夜のミーティングにいつも参加しているんだよ?そのミーティングに参加していないアイダが、彼らを非難するのはおかしいんじゃない?夜のミーティングに参加しろとは言っていないけれど、他人を非難しちゃいけない。」と諭す。

そして一言、彼女は、小さな声で、
「私は悪くない、、、、。」

しばらくして頭を冷やしたのか、今の状況でできることをしようと考え始めた。そんなところが彼女の偉いところである。

今日のミーティングはロシュコバーレ小学校で開催された。参加者は20名程度。
ミーティング前に小学生に誘われて、ミニフットボールをする。

自治体プランナーも、コンサルもずいぶんと説明に慣れてきた。

9/14 村落ミーティング(北西地域)
今日のミーティングはザスコック小学校で開催される。なんと30名以上が参加。
住民からの意見として、自治体が情報を提供して話を聴いてくれることは大歓迎だということ、これこそが民主主義であるとの喜びの声があった。
プランニングに関する意見もいくつかあり、コンサルのプランナーもミーティングを楽しんでいるようである。彼らにも、ありがとうと感謝された。
市民参加がすべてを決めるとは思わない。
しかし実現できるプランを作るには、地元の意見が不可欠である。専門家としてのプランニングと地元との議論のなかから、実効性のあるプランができあがる。

9/15 フェリザイ市内ミーティング1
フェリザイ自治体で14時からミーティングなので、アイダに参加してもらう。シティセンターの現況調査にでかけて一日外を歩き回る。
奇妙な人が街を歩いてなにかチェックしている、という感じでいろんな人が寄ってくる。いろんな人と話をしながらの現況調査、特に鉄道駅の存在について、市民の感覚を知るためにヒアリングもついでに行う。
皆が声をそろえて言うのが
「鉄道は危険。たくさんの人が事故にあっている。」
というもので、その利便性や将来の可能性、メリットについては一切考えられていない。

フェリザイ市内ミーティングは参加者2名。

9/18 フェリザイ市内ミーティング2
今日もシティセンターの現況調査。やっと建物の用途と階数のチェックを終える。
ついでに人と車の動線チェック。
フェリザイ市内ミーティングは今日も参加者2名。アイダは呆れ顔。

9/19 シビルソサエティ ミーティング
NGOとの議論は重要なので今日のミーティングを楽しみにしていたものの、3団体の参加にとどまる。直接NGOと連絡を取って連携するべきところを、十分な連絡が取られなかった模様。
しかし、参加者は自治体とハビタットとの連携を深めてくれるそうである。

9/20 ビジネスコミュニティ ミーティング
 フェリザイで商業・ビジネスを営む人を対象としたミーティングを開催した。参加者2名。今後、フェリザイ駅の駅機能と広域バスセンター機能を統合した「モビリティセンタープロジェクト」を推進するためにも、民間投資家の意見聴取は重要になる。
 実際のところは、大規模土地所有者や大規模郊外型ショッピングセンター経営者にターゲットを絞ってヒアリングをすべきだろう。
 
 ディベロップメントプランの意見聴取として8回のミーティングを開催し、それが今日でひと段落ついた。周知の方法、参加者を増やす手段などの工夫が今後必要となる。
 さまざまな意味で、参加した市民も、自治体プランナーもコンサルも、得るものがあったようである。コンサルもUN-HABITATに協力的な姿勢である。

Abstract-43; EU world Heritage day

9/9 欧州連合 世界遺産の日
 UNMIK 文化・青年・スポーツ省が主催となり、さまざまな文化的活動が主催されている。数ヶ月前にはスペインのフットボール強豪チーム「レアルマドリード」と提携、レアルのコーチングスタッフがコソヴォの主要都市を回り、子供にフットボールを教えるイベントが行われた。この支援は継続的に行われ、優秀な青年はレアルマドリードの下部クラブに召集される可能性がある。
 旧ユーゴスラビアはフットボール強豪国であるが、連邦解体に伴い、その力も衰退している。コソヴォにもフットボールリーグがあるが、日本の社会人サッカー以下のレベル。
 文化スポーツ活動の推進は、人々に心豊かな生活を与えることができる。

 今回、EUの世界遺産の日に併せて、小さな博物館がオープンした。プリシュティナ郊外、地域幹線道路から少し入った住宅地にあり、直接車では入れないような細い未舗装の道路に面している。立地からも想像できるように、市民が日常的に通う博物館とは程遠い。
 この博物館は、民族紛争の凄惨さを忘れない、というコンセプトをもとに設立された。焼き討ちされて廃墟となったセルビア人住居の隣に建設され、住居跡をそのまま保存し、屋外展示場にしている。
 住居跡と小さな博物館との間に中庭があり、そこでオープニングセレモニーが開催された。
 
 バイオリンの演奏に立食パーティ。

 芸術文化活動は、衣食住足りていない紛争後の生活のなかでは決して根付くものではないが、こうした活動を支援し、実現するだけの状況がある。
 いまは国際支援により成り立っているが、いつか、芸術文化を大切にする風潮が育つかどうか。


9/10 UNMIK内のショップ
 夏期休暇明けから、一気に秋を通り越して冬になりそうな気配がある。コソヴォの秋は小雨が多いようである。
 普段は晩御飯を自宅で作っているが、そろそろバルカンの食材に飽きてきた。
 プリシュティナ市内、グランドホテルに隣接するUNMIK本部には、各国の食材、衣類、電化製品などが販売されているブルーショップがある。IDを提示し、敷地内に入る。

 ギリシャでドラフトビールを飲んでから、コソヴォの地元ビール(ペーヤビール)では満足できなくなってきた。今まではペーヤビールを飲むのが基本だったが、ブルガリアへ行ったときのDuty Freeでグレン・フィディック(スコッチ)を見つけたので、最近はこれを飲んでいる。しかし、それもなくなりそう。
 コソヴォのワインもあるが、味はお勧めできない。紛争前のラベルのものは15ユーロ以上するものの、普通のワインは2ユーロで買える。偽物天国コソヴォでは、プレミアムのワインもラベルを信用できない。モンテネグロのワインはなかなか美味しく、一般のスーパーで購入できる。

 イタリア産ワイン、生ハム、パン、タコスの材料などを買う。グレン・フィディックはなかった、残念。

Monday, September 11, 2006

Abstract-42; Villages in Ferizaj

9/4 NGOによる参加支援
 先週末に顔を出したNGO「AVONET」のケナン、大学生が英語の話せる仲間を連れてきた。来週予定されている地元ミーティングに参加したいとのこと。何か手伝いたいと意欲を見せる。
 地元での会議は、ローカルTVで公告されるらしいが、それで本当に人が集まるのか?自治体プランナーのムスタファ含め、参加者を増やす方法を考える。
 NGOのケナンが、「村の小学校を回って説明とビラ貼りするのがいいんじゃない?」と提案。彼らの協力のもと、村落を回ることにする。合計46の村落を来週までにまわりきれるのか?

9/5 村落・学校訪問-1
 朝8時にオフィスで待ち合わせ、3名のNGOスタッフとともに南東エリアの村落へ。
 最も大きい村で小学校、中・高校が1校ずつある。もっとも小さい村には売店すらない。地域の中心となる村があり、日用生活品を購入できる店舗や学校などがある。
 多くの学校は日本の資金援助で建設されており、日の丸と資金援助した内容が記載された看板がある。どの国の子供にも平等に教育を受ける権利はある。それがままならない状況を改善するために資金援助がされているのは、とても嬉しいことである。
 とにかく子供が多い、それに対して学校の数が少ない。現在は3交代制で授業が行われており、教員の負担が大きい。雇用待遇も悪いため、教員のストも行われる。教員も職業でそれで生計を立てていることを考えれば、待遇改善も必要であるが、子供の授業をストライキするという発想は理解できない。
 世帯人員は村落に行くほど増加する。1家族に子供が3人というのは普通で、4-5人の子供がいることも少なくない。しかし都市部では、子供の数が2-3人であることが多いようである。
 
 学校に行って、校長先生と話す。快くビラを学校の玄関に貼ってくれる。
 子供が興味津々に集まってくる。見たことのない外国人がいる!と目を輝かせて話しかけてくる。
 NGOの彼らもつかれきった様子。「同じことまだ3地域やらなきゃいけないけど、どうする?」と尋ねると「忙しいけど、明日も手伝う」と言う。じゃ、朝8時にオフィスで。

9/6 村落・学校訪問-2
 NGOの若者が来ない。8;30になっても一向に現れる気配がない。どうしようか?
 僕の貧しいアルバニア語と、アルバニア語で書かれた広告、まぁなんとかなるだろう。
 一人で村を回ることにする。
 ムスタファに話すと(半分はジェスチャー?)、苦笑い。
 とにかく出かける。

 村落への道はそれほど難しくない。ある程度建物が集積しているし、その周りは農地(非耕作地も多いが)なので、そこに向かっていく道を見つければいい。ただ、あまりに細くて未舗装で不安にはなる。
 村落の中心のお店でビラを見せて、ミーティングがあることを説明する。アルバニア語で話すと、皆ニコニコと興味津々で集まってくる。
 学校に行くと、100名以上の子供に取り囲まれる、挨拶の嵐。見たこともない外国人に興味津々でたくさんついてくる。英語が話せるものは英語で話しかけてくる。
 「ちゃんと英語勉強するんだよ」と、言い聞かせる。
 人に会うたびに説明するのが大変。
 村へ行く道を塞いで道路工事している人たちにも説明。
 いろいろ話していると、お土産にスイカをくれた。

 写真を撮ってくれと頼まれたり、若い先生と結婚しないかと勧められたり。
 コーヒーを飲め、と座らされたり。

9/7 在セルビアモンテネグロ大使館
 午前中は、ドイツのコンサルタントのプレゼンをフェリザイで聞く。UNMIKの通訳がいたのでフォローしてくれる。村落での説明会について、コンサルは素案を示すことを示唆するが、市プランナーはプロファイルの説明と市民の意見を聴くことを主張。素案は内部でも十分に議論がなされていないためである。
 会議後、アルバニア人のコンサル社長が、直接クレームを言いに来た。
「HABITATがしていることを中央政府に説明する、プランニングプロセスの障害である。鉄道駅とバス駅との統合の議論も、マスタープランができていないのに進めるなんて間違っている」というのが彼の主張である。
「プランニングプロセスにおける市民意見聴取は、法律の施行令のなかで幅広に記載されている。それを行うように主張するのは法制度上なんの問題もない。HABITATには法律専門家もいるから、議論してもかまわないが?中央に報告したければすればいい。駅プロジェクトも、並行してすすめるべき重要なテーマだと思うが?」

 相手はまったく譲る気配なし。また口論に、。ブルーな気持ちで一路プリシュティナオフィスへ。午後からチームミーティングに参加。夕方には、セルビアモンテネグロ大使館の方と邦人での食事会があるため、たまにはとスーツで仕事に来ていたので、皆が驚く。クリスティーナに、エレガントだとほめられて、ご機嫌になる。日本では普通なんだけれど。

 夜の会食、在セルビアモンテネグロ大使館の小宮さんと在コソヴォ邦人でイタリアンレストランに。小宮さんからは安全上の注意と外国での選挙手続きの書類をいただく。
 外国人をターゲットとした犯罪がいまだ多いこと、日没後に起こる事件が多いことを聞かされる。
 最近ミトロビッツァの北部(セルビア人居住エリア)のカフェに爆発物が投げ込まれて10数名が怪我をする事件があり、若いアルバニア人が逮捕されたようである。少年は昨年、脳の手術をして正常な状態ではないことを両親が主張しているようである。
 セルビアの状況、コソヴォ独立が実現するのか、障害があるのか。
 その他、さまざまなお話を聴かせていただきました、感謝。
 パスポートの更新も行っていただけるとのこと。在邦人への支援のきめ細やかなことに脱帽しました。ヨーロッパ・バルカン生活に慣れていると、その対応の速さと丁寧さには感動します。

 久々に日本の方々とお話して、よい気分転換になりました。

9/8 資料整理
 アイダ復帰。村落を回るつもりでいたが、来週のプレゼン用資料作りをしたいと主張するので、オフィスでパワーポイント資料作成する。

Abstract-41; GIS

8/29  村落のチェック
 2週間、アイダはトレーニングでアフリカのウガンダへ。通訳なしの生活になる(もともとすべて通訳してくれるわけではないが)。
 会議など重要な場面では、UNMIKの通訳に手助けしてもらうことを依頼してあるので、基本的には大きな問題はない。普段、会議に追われているので、自治体全体の状況把握、46の村落の状況整理をするには良い期間である。GISを導入し市全域の航空写真データでの整理をはじめる。
 航空写真は、2004年にコソヴォ全域のものが策定されており、これに合わせて公図資料も整理されている。しかし、これを用いたGISデータは構築されていないので、自力でデータ作成をする必要がある。
 やろうと思えばやることがたくさんある。
 研究調査として、不法居住の状況調査の準備も始めることにする。

8/30  GISデータ構築開始
 スケールをもつ航空写真データをもとに、建物・道路をシェイプファイル化する単純作業を始める。面倒だし、どこかに依頼したいところだが、GISを使いこなす人材がいない。
 先に道路建物データを作り、後は現地調査でデータに属性を持たせる。
 一度作ってしまえば、その先は非常に楽になる。

8/31  議会傍聴、UNMIKフェリザイ担当スタッフと交流
 議会では、予算問題と解任された部長の後任人事が行われる。都市部局部長空席に対して6名の候補者がいる。予算部局は1名の候補者、経済部局は2名。
 議員の投票では、都市部局の人材は誰も適任ではないので、棄却。予算部局も棄却。経済部局のみ新たな部長が決まった。
 
 また、都市部局部長は決まらず、空席のまま。

 議会の後、UNMIKのスタッフと話し込む。HABITATがオフィスを構えていることを伝えていなかったので、お互いの状況報告をする。今後、連携をとりつつ話を進めることにする。
 
9/1 UNMIKスタッフと昼食
 NGOの学生が訪問するも、ほとんど英語が話せず、片言のアルバニア語で会話。十分に理解しあえず、月曜日に英語話せる仲間と再度訪問してくれる約束をする。
 UNMIK勤務のエコがオフィスに電話をくれる、一緒にお昼を食べようとのこと。
 UNMIKの状況について色々話を聞く。年内撤退との姿勢であるが、実際は来年の夏ごろまで延びるんじゃないかというのが多くのスタッフの理解のようである。彼女はアメリカ人、人権担当なので、少数民族、特にセルビア人が不当な扱いを受けないように支援する仕事をしている。
 このミッションが終わったら、レバノンに行きたいと話す。だけど、危険でしょ?テロリストいるんじゃない?との問いに、
「ヨーロッパに近いしビーチもきれい、多くのスタッフが次はレバノンって考えてるよ?」

 タフな人が多い。変わり者を探したければ国連を探すといい、と思う今日この頃。
 
 夜はシャムスが家に泊まる。土曜から国際スタッフ仲間でハイキングに行くことになっていたが、私は先週末出歩いたので、今週末は家で仕事することにした。
 珍しくシャムスがお酒を持ってくる、いつもとめてもらうお礼だとか。
 二人で飲みながら、彼がバングラディッシュに夏季帰国した話を聞く。帰る前にアテネに寄り、フランクの彼女(マリア)と食事に行った。その際に、彼の方にマリアが手を乗せている仲良さそうな写真を撮ったが、うかつにもプリントアウトしたものを奥さんに見られたらしい。
 「ボスの彼女だから心配ない」と言い訳するも、イスラム教の世界では、ホントウは大事になる写真らしい。奥さんが理解ある人で許されたそうであるが、
 「私も、マレーシアの学会に行って、肩に手をのせて写真を撮ってくれる男の人を探すわ」
 といわれたらしい。

 

Abstract-40; Evaluation

8/21 スケジュール設定
 ムスタファがコンサルと再度議論。市民説明の日程、内部での打ち合わせ日程を設定する。期限延期は明確にされていないが、とりあえず、厳しいスケジュールでも手を休めず進めることにする。

 04 Sep 16;00- Meeting with Planning Expert and INTECH.
 06 Sep 12;00- Meeting with Thematic groups and INTECH.
 07 Sep 9;00- Meeting with Consultants from Germany.
 08 Sep 10;00- Meeting with Municipal Planning Team and INTECH

 Public meeting ”discuss about urban profiling”
 11 Sep 17;00 Village meeting-1 (school of Sojevë)
 (Bibaj/Dardani/Komogllavë/Mirosalë/Rakaj/Sojevë/Fshati I vjetër/Zllatarë/Gerlice)
 12 Sep 17;00 Village meeting-2 (school of Softaj)
 (Babush/Cërnillë/Mirash/Papaz/Pojatë/Prelez I Jerlive/Prelez I Muhagjerëve/Rahovicë/Sazli/Softaj/Surquinë/Talinovc I Muhagjerëve)
 13 Sep 17;00 Village meeting-3 (school of Lloshkobare)
 (Bablak/Balaj/Dremjak/Jezerc/Koshare/Kosinë/Lloshkobare/Slivovë/Tërrn)
 14 Sep 17;00 Village meeting-4 (school of Zaskok)
(Burrnik/Gaqkë/Greme/Manastir/Nikadin/Neredime e epërme/Neredime e ulët/Pleshinë/Varosh/Zaskok/Doganaj)

 15 Sep 14;00 Ferizaj city meeting-1(Municipality of Ferizaj)
 18 Sep 14;00 Ferizaj city meeting-2(Municipality of Ferizaj)
 19 Sep 14;00 Civil Society meeting (Municipality of Ferizaj)
 20 Sep 14;00 Business community meeting(Municipality of Ferizaj)

 すべてをプランに反映させる気があるとは思えないスケジュールであるが、やらないよりはまし。
 これで市民との議論を終わりにするつもりらしいが、そうは簡単にいかないはず。

8/22 Team meeting
 
夏期休暇明けの初ミーティング。各自治体状況報告と10月に企画されるスロヴェニアでのプランナー研修についての議論。HABITATでの業務について、自己評価を個別に明日行うので来てほしいとのアポイントあり。よくありそうなリスト(進捗状況、自分の役割と必要なスキル、貢献度合い、不足するスキル、メリット、課題など)を受け取る。

8/23 業務評価
 社会科学部門チーフのクリスティーナ、プランナーチーフのフランクと業務評価。状況について説明する、4ヶ月も経ち周囲の状況が見えてきたこと、遅々として進まない課題、自治体における第三者としての役割。
 二人からは「状況に満足している?フェリザイで仕事続けられる?必要なサポートない?正直帰りたいなんて思わない??」
 評価というよりも、人生相談的な議論を持ちかけられるので、「元気だから大丈夫だよ」と爆笑。
 色々組織運営の苦情も出したが、すべて対応してくれるので感謝している。
 
 予算とスタッフによるが大学をでてプランニングを勉強したい若者、で、英語が堪能な者を補佐としてつけてもらえると、うれしいが。もちろん今の状況でなんとかしろと言われれば、現状でできることは行うつもりであることを伝える。

 誰の自己評価だったのだろうか、。

8/24 真夜中の銃声
 夜中2時、寝入っている頃に、アパートの近くで銃声と犬の悲鳴、目が覚める。二発目で沈黙。
 何かすぐに理解できず、銃声と気付き、背筋が凍る。目立たぬよう、明かりを消したままUNMIKの非常用無線をオンにし、窓の外を観察する。
 お昼に市内で若者と警察がもみ合いになっているのを思い出す、まずい、暴動か?
 一方で、KFORが野犬駆除のため、たまに犬を撃ち殺していることも在邦人から聞いていた。
 夜中にもかかわらず人がいる、怪しい車も。警察も巡回、。
 日常生活で危険を感じることはない。普段安全なため、自分にいざというときの避難路確保の意識が欠けていることに呆然とする。
 1時間ほど様子を見ていたが、問題はなさそうである。安心して朝まで一眠りする。

 翌朝、アイダに確認する、なんなんだ?
 「野犬駆除がKFORから自治体の役割に変わって、自治体が狩猟許可を持つ者を雇い、人のいない安全な朝方に野犬駆除を銃で行っていたんだよ、昨日テレビやラジオで盛んに説明していたから、皆知っているんだけど、UNMIKから聞いてなかった?こんどから、何かあったら、夜中でも躊躇せずに連絡していいからね、大変だったねぇ。」
 
 聞いてないって、背筋凍ったよ。
 

 CEOとモビリティセンタープロジェクト視察旅行の話をする。HABITAT主催で、グンナーの故郷であるスウェーデンに行くことになったが、誰が参加するか。自治体参加枠3名。市長とCEOともう一人。
 CEOはムスタファが良い、と推薦。
 われわれもそう思うが、彼はディレクターではない。ディレクターは3ヶ月前に解任されたまま、適当な人材がいないため空席となっている。いまはインフラ担当部長が兼任しており、上下関係から言えばその部長が行くのが順当である。CEOがムスタファを評価しているのに安心する。市長に責められていたので、頑張りすぎて煙たがられないか心配していたのでほっとする。
 コンサルとの議論も、こちらの気持ちも通じているようである。計画策定期間延期を市長に話してくれたようである。旧社会主義国で、こうした理解ある対応が得られることは稀である。

8/25 スウェーデン視察旅行の調整
 グンナーと日程確定、参加者確定の議論を詰める。願わくば土日とつなげてもらえるとうれしい。アスプルンドの建築がとても見たいと思っていたので、ついでに見に行きたい。
 息子が僕とほぼ同じ年、そのためか、とてもかわいがってくれる。

8/26-28 ブルガリア・タルノヴォ
 月曜日がオーソドックスの休日でUNもお休み。ブルガリアへ遊びに行く。ブルガリア王国の首都であった古都タルノヴォ、琴欧州の実家も近く、彼はこの街でアルバイトしていたとか。
 川に沿った斜面に建物が並ぶ、等高線に沿って街が形成されている。建物はバルカン様式である。

Abstract-39; New vehicle

8/17 新しい自動車が到着
 事務局から連絡あり、新しい自動車がやっと到着したとのこと。プロジェクトがスタートしてはや4ヶ月が過ぎているが、それでもナイロビ本部との調整をしたと思えば、割と早い対応であった、というべきか。
 車種は韓国製のKIA、ヒュンダイより調子が良いらしいが、日本ではお目にかからない車種である。今回のプロジェクトで、各自治体担当計6台が新たに投入された。当初、UNMIKが所有する白いサーフに大きく黒い文字でUNと入った車両が支給されるのだと思っていたが、新車が支給された。
 事務局のアルタンは日本車購入を検討したが、韓国車の2倍の価格がするから諦めたようである。  
 余談であるが、バルカンエリアではトヨタのディーゼル車の販売は行っていない。このエリアでは質の保証されたディーゼルが販売されておらず、自動車本来の性能が担保できない。長期的にみて評判を落とさないための措置であると聞く。さすがトヨタと関心する。
 16気筒でエンジンの調子も良い、乗り心地も良い。これで郊外のフィールド調査も可能となった。
毎朝、アイダを迎えに行き、プリシュティナからフェリザイへ通勤することになる。
 本来は通勤用の車両ではないが、プリシュティナでの自動車管理を行えば自由に使ってよいとの支持を受ける。近所に24時間管理してくれる駐車場があるので、月極め契約をする。

8/18 コンサルタントの契約期間
 自治体プランナーとHABITAT、市長、CEOとコンサルタントで、今後の自治体ディベロップメントプラン、アーバンディベロップメントプランの策定期間とコンサル契約について議論する。
自治体プランナーは、コンサルのプロファイリングがまったく不十分で、10月末までにプラン策定を終わらせるのは不可能と指摘する。市民との議論も行っていない。
 コンサルは、自分達は十分に作業をしている、専門家だから市民の意見など必要ないと主張。法的手続きのなかの公告縦覧だけでよいはずだと怒り心頭。
 自治体プランナーやHABITATが障害になっている、と机を叩く。
 ムスタファとアイダが応戦、しかし市長までコンサル側の主張で、

「彼らは専門家だから任せておけばよい、ムスタファは執拗にコンサルに責任を負わせすぎる、市民の意見など聴かなくてもわかっている。期間を延長せずさっさとプランを策定しろ。」

 と自治体プランナーを非難する。もともと大臣をしていたコンサルのボスも当然だとうすら笑いを浮かべる。
 
 一言物申すから通訳してくれ、とアイダに言うも、彼女も憤慨しており、「彼らには英語が通じるから英語でいいよ」と通訳してくれない。市長やCEOにも聴かせる必要があるが、仕方がない。

「提示したプランについて。どれをとっても実現可能なものとは到底思えない。インフラ計画にしても、環境影響評価や投資コストとその効果など、細かい議論が必要なのにもかかわらず、絵だけを描いて持ってくるというのはどうか?背景となる分析が著しく不足している。また、市民参加は都市計画法の規則等々で明示されている。法律の公告縦覧以外にも、説明の機会は必要であるし、それによりプランを認識してもらうのも重要な目的である。欧州諸国のマスタープランを理解しているのか?」

などど、説明するものの、まったく折れる様子もなし。議論は押し問答で「俺は専門家だ」と主張する始末。こちらも頭に来ているので、もう一歩も引く気なし。

市長とCEOが、コンサルと日本人の口論(英語で理解できていないけど、外国人がもめている)、に頭を抱える。
月曜日にもう少し考えよう、ということでCEOが話を収める。
頭にきて言い過ぎたか、と気分が沈むが、第三者が主張すべきところだった、と割り切って諦める。

週末夜中、夢にまでみて、思い出して頭にきて目が覚めた。
新しいこの国のためにと思ってきているのに、何事か!と思うが、それでもこうしていることも自分の役割と気持ちを切り替える。

Tuesday, July 25, 2006

(Supplement-3) Summer Holiday

7/28-8/13 ギリシャ・キクラデス諸島-イタリアにて夏期休暇。




















Abstract-38; Cohesion Planning in EU

7/17 資料作成
 明日のミーティングのための準備をする。
 何度か議論した後、英語、アルバニア語、セルビア語のバージョンをつくらなければならない。
 翻訳はフラマーがしてくれるが、文字を置き換えるのも、手間である。

7/18 Programme Development Meeting
 論点は 1.プランニングユニットの状況と、新たな部局設置について
       2.技術支援(コンサルタント)と計画の責任について
       3.市民参加と支援について
 
6自治体の市長とCEO、都市部局のディレクターを招待したが、残念ながら市長の参加はなし。 

 MESP(環境・都市空間計画省)は、プランニング部局を地方自治体に設置する意見を強く支持する一方で、地方自治体CEOは予算などの理由から難しいと主張する。
 少なからず、さまざまなプランニング組織体制の再見直しの議論が始まった。中央政府のプランニング機関(Institute of Spatial Planning)のスタッフを自治体に派遣するなどのアイデアもあがった。

7/19 Investment capacity team ミーティング
 フェリザイ市の公的企業が民営化した実態について、市職員、誰一人として全体像を把握していない。 大規模工場跡地やモビリティセンタープロジェクトを推進するうえでも、市民間企業の実態を把握しなければならない。
 コソヴォにはKTA(Kosovo Trust Agency)という組織があり、旧社会主義時代の公共の土地を凍結保有して、むやみに民間売却が進まないよう管理している。ここで情報を仕入れる必要がありそうである。 米国主体の組織であり、「自治体に土地を提供すれば売却して資金調達の道具にするだけだ」との認識をもっている、とHABITATスタッフから聞いている(ある意味、事実であるが、)。

 とにかく、初期資料収集を進める。

7/20 都市間-広域連携プランニング
 ESPON(European Spatial Planning Observation Network)による会合が6月末にアムステルダムで開催された。国際スタッフの代表としてコバが、中央政府のプランニング機関から1名が派遣された。
 会議ではリスボン戦略、国境を挟んだ都市間での機能分担、都市間連携事例について説明される。またEUの戦略的投資により改善されたイギリス・バーミンガムの事例報告なども報告されたとのこと。
 EU非加盟国であっても、空間プランニングに対する資金補助を受けられる枠組みがあるようだ。旧ユーゴスラビアの多くの国はEU非加盟で、ヨーロッパの地域空間計画のなかでは空白地帯となっている。

 ESPON http://www.espon.eu/
 EC http://www.coe.int/

7/21 MESPフェリザイ訪問+モビリティセンタープロジェクトについて議会対策
 午前中は中央政府のMESP(環境・都市空間計画省)がフェリザイ訪問。
 フェリザイ市のプランニングプロセスのモニタリングをしたいが、お呼びがかからないと文句がでる。
 自治体にプランニング部局を設置する必要性をCEOに再度説明する。
 午後はHABITATプリシュティナからフランクとグンナーが来る。CEOを囲んでモビリティセンタープロジェクト推進の合意を得る。議会説明資料の案をこちらから提示。
 議会で市長に説明する手はずを整える。
 海外事例としてスウェーデンの都市訪問の案をフランクが提示(HABITAT支援)。
 フランクは、出歩くのが好きな、人である。
 計画推進に、さまざまな手段でトップの熱意を引き出すのも重要である。
 帰りに皆で軽く飲み、交流を深める。

7/22 休日
 掃除・洗濯・料理・日用品買出し。主夫業にいそしむ。
 CNNではイスラエルのレバノン南部侵攻、ヘズボラとの戦闘のニュースが飛び交う。
 キプロス方面への難民も増加しており、国連が人道支援に介入しはじめている。

7/23 外出せず
 この週末は引きこもった。
 EUの都市空間政策について調べたり、読書したり。
 一人でのんびり過ごすのが結構好きである。

Monday, July 24, 2006

(Supplement-2) お雇い外国人としての憂鬱

夏期休暇前に、気持ちの整理。

お雇い外国人として最低限やることはなんだ?とちょこちょこと整理した。
やることがありすぎる、、、。 こんなもんじゃない、はっ、と思いあたるだけでこれだけある。

1年ちょいで、方向性だせないぞ??

プランナーを育てねば。良いプランナーが育てば面白いのに。頼りないトレーナーだけど、プランニングの重要性と楽しさが伝えられるといい。これも仕事のうち。
新しいプランニング部局ができて、ムスタファがディレクターになって次世代を育てる。彼が引退するころにまたきて、良くなったねと笑えるのが、当面の目標かもしれない。

50年経って生きていたら、見に来たいね、どうなったのか。 都市計画とはそんな仕事だとつくづくそう思う今日この頃。

Sunday, July 23, 2006

(Supplement-1) RTPI

PLANNING PLAYS IMPORTANT ROLE IN UN HABITAT AGENDA FOR WORLD POVERTY
http://www.rtpi.org.uk/

Friday, July 21, 2006

Abstract-37; Albania

7/14  アルバニアへ
 国際スタッフのコバからアルバニアへ行きたい、とメールを受け取っていた。またフランクがレンタカーでどこか隣接国へ出かけないかと話していたので、これを合わせて「アルバニア・レンタカー旅行」を企画した。レンタカーではなく、UN車で出かけることも可能である。ただし、目立つことと、ミッションエリア外でトラブルに巻き込まれたときに面倒なので、隣接ミッションエリアのマケドニア以外の国にはUN車で出かけない。
 週末旅行のつもりであったが、フランクが機転を利かせ、アルバニアのプランナーとアポをとり、ミーティングを金曜にセッティング。結果、仕事として出かけることになった。ボスがいいっていうんだから、、いいんでしょう、。
 木曜のスタッフミーティングが終わってフランクと集合。プリシュティナからは2人、途中のプリズレン在住の国際スタッフ、シアンのアパートでコバと合流、4人がシアンのアパートで1泊する。金曜日の朝にアルバニアへ向かう。
 
 レンタカーショップでもさまざまトラブルあり。長くなるので記録にとどめるのにみする。

 アルバニアへの陸路は山道であり、十分舗装されていない箇所も多い。山間部は緑豊かな景色のなかに岩肌が露出する耕作困難地がみられる。UNDPの活動看板が目に付く。
 国境周辺には、コンクリート製のバンカー(塹壕)があちらこちらにみられる。土に生えたマッシュルームが大きくなったもののような形状であり、紛争時の名残として放置されたままである。
 道すがら、子供達が道をビニールテープで封鎖し、タバコをくれ、と要求する。ある場所では道路の舗装が悪く、車がスピードを出せない場所を狙って、物乞いのため車にしがみついてくる。
 果物を売る者、高度が高くなると、果物さえなくなるためか、野花を束にして売る者。道路沿い、村落から遠くはなれた場所で、子供だけで物を売る姿は、農村部の貧しさを象徴している。
 子供が板にローラーを取り付けたものに小麦粉の袋を積んで、坂道を下っていく。
 
 教育も受けられない子供達の姿を見ると、鬱屈とした気分になる。

 車はカーブを何度も何度も曲がる、風景はとても美しく、自然そのものである。
 5-6時間山道を走るあいだに、4-5箇所程度の村落を通る。
 フランク曰く、「どうやって生き抜くか?この地域で。大麻栽培で、しのぎを得ようという発想も容易に想像できるよ。」
 
 アルバニアの首都ティラナ郊外へ入る、埃っぽく道路が未舗装、円の中心に瓦礫が積まれており、それがラウンドアバウトとして機能している。建物はアルバニア人独特の様式でプリシュティナを思い出す風景である。
 しかし、市中心部へと移動すると市街地の様相は一変する。広幅員で整備された道路、ムッソリーニ様式の建築物。イタリア人の建築家による都市復興が行われたと聞いている(中心市街地に発電所があったり、駅やバスターミナルが都市のエッジに立地していたりと、社会主義的な都市構造が残ってはいるが)。
 高層ビルオフィスも点在しており、資本主義経済が根付きはじめていることが都市の表情から見て取れる。アルバニア人による国家の姿に、将来のコソヴォを重ねてみる。
 内陸国で港もなく、目立つ産業もない、失業率が5割を超えるコソヴォの現状を踏まえると、これだけ経済活動が活発になることが考えられるだろうか。
 
 フランクがWUFⅢで知り合いになったアルバニアのプランナーの事務所へ向かう。彼らはNGOでドナーを資金源にしながら、市民参加のプロジェクトを推進している。自治体によるプランニングに対してまったくの信頼をもっていないようで、市民活動団体として自治体と真っ向向かい合っているようである。フランクの情報では、国のプランニング関係機関と聞いていたが、どうやら彼の勘違いだったようだ。
 HABITATでは自治体のプランニング支援(プランニングチーム)とともに、クリステイーナが主体となった市民活動団体支援(ソーシャルサイエンスチーム)も行なっている。後者の視点からは、よい交流がもてるかもしれない。コソヴォでの意見交換、フィールドビジットツアーの了承を得る。
 Co-plan ; http://www.co-plan.org/

 夕方から市内散策。魚料理とティラナの夜を4人で楽しむ。
 もらったガイドリーフレットの情報が面白い。NGO団体のなかに、UNが入っていた。
 「へー、UNってNGOだったんだ?」、とコバが爆笑する。

7/15  地元のビーチへ
 ティラナから海岸線方面へ。ドゥロスに行くも、海水浴客で大賑わい。
 北部の地元民が使うビーチを探す。海はモンテネグロやクロアチアに比べてきれいではない、が、ベルギー人のコバとフランクは、「ベルギーの海岸もこんなもんさ」と、海へ。シアンは散歩、私は日光浴。ごみ収集に馬車に乗った地元の人が来る。最後にはなぜかビーチを牛が闊歩し、子供が鞭でそれを追う。
 チェンジンという港町で宿泊。また魚料理を食べ、地元の人たちが盛り上がって踊るクラブらしきオープンテラスで飲む。アルバニアの音楽、コソヴォでも良く聴くポップミュージックが大音量で鳴り響く。老いも若きも踊る。シアンを除き、ついでにわれわれも、踊る。

7/16 湖ー帰途
 モンテネグロとの国境がある湖のほとり、シュコードラの街へ。湖はペリカンの生息地として有名で、湖畔で泳ぐ人たちも多い。われわれは、コソヴォで新鮮な魚が食べられない欲求からか今日も魚。湖でお勧めの魚と頼むと、うなぎのガーリックソテーが出てきた。

 「これ鰻じゃない?、これ、日本では高いよ」
 「ベルギーでもよく食べられるけど稀少だから高い、ニュージーランドあたりから輸入しているよ。値段が心配だね。」

 食事を済ませて山道をコソヴォにむかって走る。
 牛や羊やヤギがのんびりとすごしている。野生の山羊も山肌を走っている。
 フランクは快調に飛ばす。

 国境で車の列。その脇を牛が飼い主もなく、悠々自適に国境を越えていく。
 あれはどっちの牛だろう。アルバニアへ帰る牛か、コソヴォから出て休暇にでかける牛か。
 
 珍道中でした。次回は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、かもしれない。
 

Abstract-36; Public Transport Meeting

7/10 アイダ不調
 慢性頭痛に悩まされていたアイダが不調で休み。カタコトのアルバニア語でムスタファと公共交通ミーティング(モビリティセンター)のプレゼンテーション、アジェンダの作成に追われる。アジェンダは英語で作成し、本部でアルバニア語に翻訳してもらう。その後内容をムスタファと再調整する。
 パワーポイント資料もなるべく皆がわかるように同時翻訳をつける。

7/11 コソヴォ地域計画の最終会議
 プリシュティナ、グランドホテルにてコソヴォ最終会議が開催されるものの、時間がないので参加できず。アイダは出かけたが、私はモビリティセンターミーティングのプレゼン資料作成に追われる。
 プレゼン資料には、HABITATが主体として行う部分、自治体にイニシアティブを取ってもらう必要のある部分など、政治的にさまざまな配慮が求められる。
 
 モビリティセンターアクションプロジェクトについては急ピッチでミーティングが進む。夏季休暇に入る前にある程度の方向性を固めてしまいたい。

7/12 モビリティセンター 意思決定ミーティング
 今回のハイレベルミーティングは、アクションプロジェクトについて市長・CEO、交通・コミュニケーション省代表、コソヴォ鉄道代表で、政治的に方向性を決めたいという意図があった。
 しかし、関係ディレクターも参加すべきだというのがムスタファの主張。間を取ってなんとか人数を調整する。
 市長は参加できず、フランクは遅刻、。
 モビリティセンターの提案とこの検討継続の必要性について議論をする。
 議論はまとまりがないが、コソヴォ鉄道、コンサルを含め概ねプロジェクトに賛同する。
 しかし政策決定できる市長がいない。
 CEOは、市外部に物資輸送用の駅機能を移転する案を主張。ムスタファは反対。
 とにかく、検討を続けることにする。

 政治的決断が必要であるが、今回のミーティングではそこにいたらず。作戦を見直す。

7/13 チームミーティング
 来週開催される、6自治体の市長・CEOを招待した「Programme development meeting」のための打ち合わせを行う。平たくいえば、自治体の計画策定を行う組織体制、プランニングユニットの設置状況について議論を行う会議である。
 最大の問題はプランニングユニットの設置、プランニングを専門で行うスタッフの確保が急がれている、過去のプログラムでプランニングユニットは各自治体に設置されているはずであるが、実態は、建設許可との掛け持ちで、実際にはプランニングに手が回らない自治体が多い。
 フェリザイ市においても、ムスタファが一人専任でプランニングにかかわっているが、その他の職員はほとんど直接的に関わっていない。
 過去のプログラムの視点は、都市部局(建設許可担当部局)のなかにプランニングユニットを設置するものである。これは自治体の財政上の問題を踏まえたものと推察されるが、中途半端で、結局プランニングユニットが機能しない結果に陥っている。
 
 「都市部局内にプランニングユニットを置くのもわかるが、新たにプランニング部局を設置する提案をすべきではないか。既存部局に新たなユニットを置くことは書面上簡単であるが、実際には専任職員が確保されないあいまいな状況に陥っている。新たな部局、これは各部局から人を移動させるのか、新たな雇用が必要かは別の問題として、プランニングには専任の職員が必要であるのだから、それを明言すべきではないか。自治体プランニングチーム(MPT)は特別委員会であり、そこでの議論の素地を作るのは専任のプランニング職員がいないとできないことだ。」と提案。

 会議ではプランニング部門について提案することになる。組織構成イメージの作成を頼まれる。

Abstract-35; Kosovo Railways and Ministry of Transport

7/5  中央政府レベルミーティング
 フェリザイ市の特徴の1つとして、シティセンターに鉄道駅・バスセンターが立地することがあげられる。担当6自治体のなかで駅があるのがペーヤ、プリズレン、フェリザイであるが、現在も電車が運行されているのはフェリザイ路線(スコピエ行き)のみである。
 現在、マスタープラン(MDP/UDP)の策定過程であるが、このプランが市の都市計画の規範となり、実効性あるものであると市民が認識できる、わかりやすい成果が求められている。フェリザイチームではアクションプロジェクトとして、フェリザイ鉄道駅とバスセンターの連携によるモビリティセンター整備の検討をはじめている。実は、フェリザイ市CEOは駅を市外移転の考えを持っている。
 スーパーバイザーのフランク、交通の専門家グンナー、アイダと私がHABITATの推進チームとなる。前回のミーティングでは自治体で議論を行ったが、広域的視点、事業主との議論が必要であることから、交通・コミュニケーション省とこコソヴォ鉄道ディレクターとのハイレベルミーティングをセッティングした。

 午前中は交通・コミュニケーション省との会議。グンナーによる、スウェーデンの事例を用いたモビリティセンター概念の解説がなされる。担当者はモビリティセンターのアイデアに合意。基本的に自治体が主体で行うことについては支援する姿勢。ただし、どの自治体も法に基づいた交通戦略、政策を策定していないことを指摘し、交通政策にも尽力してほしいとコメントした。

 午後はコソヴォ鉄道ディレクターと会談。フシュ・コソヴォ-プリシュティナ-フェリザイを通る路線はEU政策のなかでも主要な路線の一つに位置づけられている。コソヴォ地域外への鉄道網として非常に重要であるが、駅整備となると簡単ではない。世界銀行や各国に鉄道整備への資金投資をもちかけているが、話に乗ってくる企業がいない。
 コソボ地域計画(案)ではいくつかの新規路線が描かれているが、コソヴォ鉄道は民営化されたため(中央政府から資金投入されているが)、利益のあがらない新たな路線整備の考えはないことを強調(当然であるが)。中央政府のプランニング機関(Planning Institute)が提案するフェリザイ-ジラン間の路線などありえないとのこと。同感である、。
 
 フェリザイのモビリティセンターアクションプロジェクトについては、もちろん賛成であるし、自治体とパートナーシップをとりながら進めたいとのコメント。特に駅線路沿いにコソヴォ鉄道所有土地があるので、その活用も含めて検討することになる。
 しかしついてまわるのは予算問題。
 線路整備、ケーブル、信号などが日々切断されて盗難される。メートル単位で盗まれてしまうのでその修繕だけで手一杯の状況らしい。誰が盗むのか??何のために??
 この国には、「公共」という概念が根付いていない。社会主義ではすべてのものが皆のものだったからか、崩壊後は公共物すべてが混沌の中私物化されるプロセスにある。だからといって鉄道のケーブルを盗むとは、。
 鉄道がセルビアのものであるという視点から、民族感情で発生する問題かもしれないとの意見もある。
 
 「車両にさ、{盗らないで!僕らはあなたがたのものですって書いてはどうかな?」
 フランクと二人で、提案。

 ともあれ、アクションプロジェクトが進められることになる。至急フェリザイ市で意思決定会議を設定することに決める。

7/6 チームミーティング
 定例、HABITATプリシュティナで状況報告と議論。プリズレンとミトロビッツァは相変わらず動きが鈍く苦戦している。
 各自治体のアクションプロジェクトについて、議論が交わされる。市内公共交通整備、農用地保全政策、不法居住対策(informal settlements)、歴史的市街地保全などが主な視点である。
 
7/7 OSCEとミーティング
 来週に行う、モビリティセンターミーティングの日程調整に追われる。午後はフェリザイのOSCE(欧州安全保障・協力機構)スタッフとミーティングを行う。
 彼らの活動とHABITATの活動連携を図るためにアポをとる。現在担当者2名がフェリザイに常住している。OSCEの役割は、 自治政府による活動が公正に行われているかモニタリングするのが役目である、特に人権問題が焦点となる。
 たとえば、UNMIKによりすべてのドキュメントは3ヶ国語に翻訳されなければならないが、アルバニア語でのみ掲示されている場合、セルビア語・英語を添付するように支持したり、様々な会議ですべての人の人権(特に少数民族、セルビア系市民、ロマなど)が侵害されていないかモニタリングして報告する仕事となる。
 特に問題となっているのは、土地建物所有問題である。登記資料の最新版が紛争により失われてしまったため、土地建物の所有権が不明なものに対して、事実関係を明らかにすることが極めて難しい。
 極論を言えば、登記する土地の隣に住んでいた人が、登記に来た人のことを「確かに彼はここに住んでいた」と証言すれば、担当が書類を作成しはじめる、ということもある。それがセルビア系市民の所有権がないか、慎重に取り扱うことを指示しているとのことであった。

 このため、彼らは少数民族とのミーティングを常時開催している。我々のプランニングにおいても、すべての人に平等の発言の権利が用意されなければならない。少数民族の意見聴取などで連携を図ることに合意する。彼らもプランニングプロセスへのモニタリングを希望している。

7/8  休日
 都市計画学会に依頼されていたコソヴォ特派員便りを書く。
 夕方に国際スタッフのエリックと奥さんのフローが遊びにくる。奥さんのフローはベルギーの美術館でキュレーターをしていたが、エリックについてコソヴォへ来る。様々なコネクションをつくり、博物館学の仕事ができる場所を探しているが、失業率5割を超すなか、適当な仕事がみつからないので苦戦している。
 エリックが我が家のパソコンにGIS導入を図るも、いまいちうまくいかない。
 散々ビールを飲んで、ピザを食べて過ごす。

7/9 ワールドカップ決勝
 家事をして過ごす。夕方からUNMIKのイタリア人の友達とイタリア料理屋で、W杯決勝の観戦。大きな屋外スクリーンにイタリア・フランスのファン(ほぼ国連関係職員とみられる)。
 ピザとビールが飛び交う。
 UNDPの仲間にも同じ場所で出会う、さながらお祭りムード。
 個人的にはジダンの活躍が見たいものの、イタリアサポートしないとね。
 飲んで唄って跳ねて、騒がしい一日だった。
 試合はさすがに決勝、ひとつのミスが大きく展開を変える。頂点を争うというのは、そういうことなんでしょうね。
 ゴールにはならなかったものの、後半の右クロスからのジダンのヘディングシュート、秀逸でした。
 そして、頭突きによる退場、衝撃の幕切れで英雄が去った。

Abstract-34; Japanese Society

7/3 Social Science SWOT分析(続き)
 主要分野を4区分したワーキンググループにより、基礎分析を行っているが、その分類方法に少々疑問を感じる。すでに私が到着したときには用意されていた6自治体共通の枠組みのようであるが、この社会科学分野に関しては取り扱うテーマが多い。4分類は、社会科学、自然、産業経済、インフラにわかれるが、社会科学分野の扱う内容は、人口問題/社会福祉/教育/失業率/文化スポーツ/歴史的資産と多岐にわたる。市民生活の基礎的課題を取り扱うことになるが、失業率はコソヴォ全体で5割を超える状況、教育は生徒への教科書配布が十分にままならない、社会福祉については低所得者層に45ユーロ/月の生活保護が支払われているが十分な額になっていない。自治体の予算についても、その内訳を見ると中央政府からの資金やドナーからの資金などに大きく頼っている。
 課題山積(どの分野もであるが)のなかで、金曜日結論が出せなかったようである。
 大きな問題は、後ろ盾となる財政バックアップのないなかで、如何に汗をかいてカバーできるかというところである。
 自治体職員がさまざまな議論を始めていることは、多少の前進ではある。しかし、個々にある課題について、限られた状況のなかで解決方法を見出すための努力は、まだ十分になされていない。
 さて、課題山積のなか、現実的なプランを構築しなければならない。
 放置すると、さまざまなことが非常に速いスピードで悪い方向へ向かっていく。不法投棄しかり、違法建築然り。農用地など、目に見えて環境が悪化している。 
 中央政府レベルでの政策と、地方自治体レベルの政策が並行して進められているので、事実上、自治体主導でものを決めていかなければならない。
 若くて機動力の高い人材がほしいが、ムスタファがいるだけでも奇跡的なことかもしれない。影響力のあるCEOが機動力があり、我々の話に耳を傾けてくれることも励みである。

7/4 コソヴォの日本人コミュニティ
 前に書いたかもしれないが、UNMIKで仕事をされているハラダさんから連絡を頂いた。HABITATのエリザベットが彼にあった時に、「今うちでも日本人のプランナーがいる」と紹介してくれたらしい。現在コソヴォにもっとも長く在住されていて、国連職員としてのキャリアも相当長い方である。
 「現在数人の日本人がいるので、一度集まりましょう」とのこと。
 19;30集合、お店の場所が正確にわからない人は、19;25にOSCEビルの前に集合。5分前集合で移動、そういう日本人の細かさに久々に触れた気がした。こちらでは、15分刻みでの時間指定がもっとも細かい。25分という時間指定は、まずありえない。
 それはともかく、コソヴォで働く計6名の日本の方に会うことができた。
 男性3名、女性3名、皆さん歴戦の方ですね。
 
ハラダさん;
 ロンドンでMA取得後、国連ジュネーブへ。東ティモール現地にいた経験があり、現地で働いているときに、暴動の影響により自宅が延焼、パスポートも何もかもなくなり帰国した経験あり、すごいですね、。またジュネーブに戻った後各国ドナーを募りプロジェクトを立ち上げる日々。フィールドワークに戻りたくなり、コソヴォへ。日本に帰ることがほとんどない浦島太郎生活とか。
ハスミさん;
 UNMIK Return and Community Officer。リピアン地方自治体で少数民族対応などを行っているとか。
アカシさん;
 ロンドンで10年?外資系企業に勤務されていた経験あり。UNMIKのFinance勤務で今回初の国連勤務。
テルイさん;
 国連NYからコソヴォへ。UNDP,UNVのチーフオフィサー。その前はシリアにいた経験あり。
イデミツさん;中東からあちらこちら回っている方。現在、OSCEのオフィサーとしてミトロビッツァで勤務、居住している。


 皆さん、海外生活の長い方ばかりですね。聞いてみたい話がたくさんありそうです。

 コソヴォの現状と今後、生活状況など、興味深いお話聞かせていただきました。定期的に飲みましょうとのことで、解散。バルカン料理(ラム)も美味しかったです。
 
 次回は幹事で自宅開催とのことなので、案内図を作成した。ついでに、HABITATのクリスティーナも正確な場所がわかる地図がほしいといっていたので、送ることにする。

Monday, July 03, 2006

Abstract-33; Bulgaria-Sofia

7/1  ソフィア市街
 国際スタッフのなかでも、ブルガリア・ソフィア市の評判は良い。UNバスによる週末ソフィアツアーに参加した仲間によれば「コソボやマケドニアと同じ旧社会主義国と比べると、とにかく道路や公共交通のネットワークと管理が行き届いている。食べ物が美味しい。」とのこと。
 ドミトリーに宿泊して朝食を食べる。朝から市街散策にでかける。
 6-7世紀に移住してきたアジア系原ブルガリア人とスラブ民族が融合したのがブルガリア民族の起源のようである。ブルガリア王国の首都であり、バルカン半島の中央に位置するソフィア。バルカン諸国同様にオスマントルコの影響も受けている。
 街は想像以上に市街化しており、かつ整然としている。街にはトラムが走っており、昔ながらの石による道路の舗装。車はあまりスピードを出すことができない、というのが中心市街地のイメージである。
 オスマントルコの影響も色濃く受けており、食べ物(チェバブ)やモスク、歴史的民族衣装などはこれに含まれる。しかし、バスを降りて、街を歩いてギリシャ正教の壮麗な教会を眺めていると、ロシアをはじめとする東側諸国が持つ空気を色濃く感じる。
 マケドニアに続き非常に貧しい国であるブルガリア。失業率も高く、労働賃金も安い。翻っていえば外国から訪れる者にとっては物価が安い。
 2007年にはEU加盟が決まり、現在、物価が上昇傾向にある。バルカン半島のなかでは日本人観光客も多いとのこと、琴欧州効果か。
 中心部にある公園はよく管理されている。コンクリートが多く、無機質な空間も多いが、街を歩く人の表情は明るい。
 夕食にブルガリア料理を食べる。焼き鳥?サラダ、肉を壷で煮込んだシチューらしきもの。確かに美味しい。

7/2 帰途
 スコピエで購入した往復バスチケットが使えるのは、早朝7時の便になる。9時台に出る別会社のバスでもかまわないが、チケットがもったいないので早朝帰ることにする。
 ソフィアのバスステーションでミニバスを待つ。同じバスに大きなトランクを持った若者が多数乗り込む。 これに続いてバスに乗り込もうとすると、運転手が「チェックインしてきてくれ」、らしきことをブルガリア語でしきりに言う。よくあることであるが、英語は通じない。突然後ろから「日本の方ですか?」と片言の日本語で話しかけてくる女性。どうやらルーマニアの大学生のグループで彼女は日本語を専攻しているらしい。
 無事にチェックインを済ませてバスに乗り込む。学生達は夏休みで帰省するところ、マケドニアやアルバニアに帰るようである。
 帰途は満員のバスに大量の荷物が災いして、とにかくゆれる。何度も腰が宙に浮く感覚を味わいながらマケドニアのスコピエに到着する。
 電車に乗り換えて帰る予定であったが、プリシュティナ行きのバスがすぐに出る様子なので、バスで帰る。 プリシュティナには14時着。

Abstract-32; Four Thematic Workshop

6/26 GISトレーニング
 UN-HABITATプリシュティナオフィスにて、自治体職員に対するGISトレーニングが実施される。GISについて知識のある方なら想像がつくと思うが、全くの素人に1日で教えることができる内容は限られている。GISとは何か?利用することによりどのようなメリットがあるのか、利用する場面、計画策定の際の使用例等々。実際に使いこなせるようになるには、ある程度まとまった期間のトレーニングを受けるか、もしくは実務で必要に迫られてスキルを身につけるしかない。
 少なくともGISの存在と利用価値をまず伝えるのが目的のトレーニングである。ふれる機会があることだけでも重要であると思われる。
 
 プリシュティナオフィスで交通専門家のグンナー、スーパーバイザーのフランクとフェリザイの交通特別部会の進め方について議論をする。2週間後に会議を設定し、中央政府の交通・コミュニケーション省、コソボ鉄道、バス会社のディレクター、KTA(Kosovo Trust Agency)、NGO、市交通担当、都市計画担当、都市計画コンサル等々を招集する方向を提案する。
 市長・CEOとの意思疎通、NGOとの関わり、中心市街地にプリシュティナとスコピエと繋ぐ鉄道駅があることなどを総合して考え、フェリザイ市を公共交通プロジェクトのモデル都市として取り上げる方向で検討を進めることにする。   
 具体のアクションプロジェクトを立ち上げるには、広域公共交通について、上位の政策決定や政治判断が必要になるので、フランクに交通・コミュニケーション省とコソボ鉄道の意志決定ができる人物との事前ミーティング設定を依頼。中央政府レベルでの議論を先に行った後に、フェリザイでの議論を進めることにする。

6/27 テーマ別検討会SWOT分析(経済・産業グループ)
 テーマ別検討部会がやっと具体的に動き始める。朝9時から会議が始まるものの、都市計画コンサルの役割について議論となる。今回からINTECHのプランナーであるドリトンが参加する。自治体職員は自治体でのSWOT分析のみならず、コンサルも提案すべきだと主張する。コンサルは、自治体の意見をもらって検討したいと主張。また、こうした検討会にほかの自治体では参加していないので参加は負担が大きいと答える。
 こうした議論が1時間半、議論が始まる前に既にエネルギーを消費する。とりあえず休憩、コーヒーを飲みにでる。
 SWOT分析については、同席して検討するのが良いだろうというところで落ち着く。
 休憩の後、議論再開する。実は、全員、こうして集まって議論をして物事を決めていく経験ははじめてである。今までは、会議をして、意見を出し合って物事を決めるということをしていないということであるが、議論を始めるとなかなか皆雄弁である。一人が前で論点をまとめる。
 自治体職員の数名はこうしたワークショップのトレーニングを事前に受けている。その成果が現れていると肌で感じる。
 経済・産業について、農業土地利用の推進(現在KTAが土地を接収していて使えない土地がある)や工業地域の再生など、様々な意見が出される。ビジネスコミュニティとの連携の必要性、フェリザイには煉瓦の素材となる土の採掘場が多くあるが、加工する産業が発達していない、産業振興としてなにか考えられないか、等々。
 議論は、昼ご飯を食べずに4時まで続く。スタッフが議論を続けている。

 お腹は空いたが、嬉しい悲鳴である。

6/28 テーマ別検討会SWOT分析(自然・環境グループ)
 前回のコンサル役割論の議論は必要ないので、早々に議論を始める。 旧法で指定されている自然保全地域の妥当性、今後指定すべきエリアについて。住環境、郊外の田園風景の保全、不法投棄による環境や景観への影響、採掘場と自然保全との関係、等々。
 積極的に議論が進められる。おおむねの議論の流れ、指摘が不足している部分について補足と質問をする。

 15:30からジラン担当のエリック、公共交通専門家のグンナーが現地調査をかねてフェリザイに来る。自治体スタッフのムスタファとローカルスタッフのアイダと私でフェリザイの都市交通の状況について現地を歩きながら考える。特に線路と道路の交差部分のアンダーパスの可能性やバスセンターと鉄道駅との連携によるモビリティセンターの可能性についてアイデアを話しながら歩く。

 17:30にHABITAT設備担当のアダムが、新しいパソコンをフェリザイオフィスに運んでくる。
 やっと最新の設備が整う。

6/29 スタッフミーティング(公共交通)
 HABITATプリシュティナでミーティング。今回はグンナーによる公共交通に関するプレゼンテーション。彼は世界中で様々な交通インフラ整備に関わってきた経緯を持つ。
 今回は母国スウェーデンの都市交通を中心にプレゼンが行われる。
 一つは環状道路の整備について。各都市には2~3重の環状道路が整備されていること、インナーシティの道路パターンはある程度グリッドを形成しており、交通のフレキシビリティを確保しつつ、交通規制を行っている。
 公共交通システムについていえば、トラムやバスのネットワークが形成されており、自動車用レーンが優先されていない。歩行者用、自転車用通路も十分に整備されている。
 
 コソボにおけるバスステーションは民営化が進められている。そのためバスのルートも路線も時間も自治体がコントロールできない。通常、こうした公共交通機関については公的助成があり、たとえ民間が運営していても公共がコントロールすべきである。
 バスステーションも中心市街地には邪魔である、との発想で都市郊外部に移転することが考えられている。これは旧社会主義国の典型的な都市計画である。
 我々は、公共交通機関の核を中心市街地に整備し、その連携を図ることで人を呼び込む、経済活動を活発にする契機とするとともに、公共交通機関の利用によるプライベートカーの中心市街地への乗り入れを減らすことを考えている。常識的発想であると思うが、理解を得るには時間が必要である。公共交通への投資が困難であること、現在なんとかなっていることを将来にむけて改善する意欲、長期的視野をもてない現状がある。
 省スペースでの鉄道駅、バスターミナルの連携例など様々な議論を行う。


6/30 テーマ別検討会SWOT分析(公共交通グループ)
 社会科学グループの取り扱う分野は非常に幅広い。人口問題、住宅、失業、保健、教育、文化とスポーツ。将来人口の考え方、住宅環境、教育について特に集中した議論が進められる。 議論が多岐に渡り、会議は朝から夕方まで昼ご飯を食べるまもなく会議が続けられる。
 何度かの休憩をとっているが、お昼の時間を提案すると人が戻ってこない気がする。特に問題なく自治体スタッフが議論を進められるならば、見守ることにする。
 
 アイダに会議を任せ、今日は早々に切り上げて、フェリザイ駅から電車に乗ってスコピエへ。電車は冷房がなく、あまりにも天気が良くて暑い。
 14時頃電車に乗る。スコピエには16時到着。スコピエ駅はバスターミナルと連携しており、すぐ隣のターミナルでソフィア行きのバスに乗り換える。16時半発。
 あまりに小さいバスなので本当にソフィアに行くのか不安になる。あまり英語が通じない。
 ブルガリアのソフィアとの時差は1時間。到着したのが10時前で約5時間のバスの旅。

Abstract-31; like a housekeeper

6/24 シャムスの計画
 金曜日午後から長距離バスでアルバニアに旅行する予定でいたシャムス。しかし、結局ビザが必要であることがわかり旅行を中止する。結構ショックだったようで、そのままジャコバに帰らないで、、オフィスでGIS(地理情報システム)専門のローカルスタッフに誘われるままインド料理のお店へ行ったらしい。
 我が家にもう一泊するつもりだったらしいが、電話がつながらなかったとのこと。結局ほかの友人のところに泊まる。土曜日朝に連絡があり事のいきさつを聞く。

 折角プリシュティナにいるので、帰る前にうちでご飯食べていっては?と誘う。
 二人で近くのマキシマートへ行き食料調達、ご飯を炊く。
 シャムスは穏やかな人であるが、それでもジャコバでの仕事に思うところが色々あるようである。プロジェクトの進捗について、自治体内部の連携について、HABITATの組織運営について、もろもろ議論するが、大半は我々の努力のみではとうてい解決できない問題である。もう少し楽観的になれればいいのだけど、とお互い苦笑い。

 お昼を食べて、シャムスを見送る。
 あとは特になんとなく、ワールドカップを見て過ごす週末。

6/25 なんということもなく
 主夫業。朝起きて洗濯、掃除。部屋が広いと掃除が大変だと感じる、贅沢な悩みかもしれないが。
 ご飯を作って、ブログを書いて、資料の整理。なんとなくテレビを見て、ご飯を作って、と、なんだかんだしているとあっという間に休日は過ぎる。